「望月さん、その後……どうでしたか?」
「やられたよ、超最悪」
「俺もホームページ見たけど、ボロ負けだったな」
即座に沙弥はサーベルを召喚すると、想の喉元に突きつけた。
「戦いもしないで、のんびり授業やってた奴に言われたかねぇな」
「のんびり寝てるより、授業受けてる方が正しいと思うけどな」
「じゃあゴーヌを野放しにしてろってのか?」
「そんな事言ってねーだろ!」
「そう聞こえたけどな」
「耳近いんじゃねーの?」
「テメーよりは年下だ」
「いい加減にして下さい二人とも!!」
思ってもいなかった竜也の一言に、想と沙弥はキョトンとして竜也を見る。
「そ、そんな事より、今はツォーネを倒す事を最優先させましょうよ」
「あっぼく、夕方テレビ見てたんですけど、今日一日で突然原因不明で倒れた人の数は十人を越すすです」
「全部女だろ」
「はい」
「つー事はただの女好きか。誰か女装すりゃ間単におびき出せんだろ」
『女装』と聞いて内心驚いたのは沙弥だった。もし自分が女装する事になってしまって、正体がバレてしまったら――。沙弥は自分に火の粉が降りかかる前に、他人に転嫁することにした。
「想。お前がやれば?」
「ふざけんなよ。何で俺がっ!」
「お前結構女顔だし。あ、一応褒めてんだけどよ。似合うんじゃねーの? そーゆーの」
「んな訳ねーだろ。むしろこういう事は……」
と、視線が一点に集中している。健太も、沙弥も、淳も、想も、一人を見ていた。
「え、ぼ、僕?」
「こーゆー事はやっぱリーダーだろ」
「ま、待って下さいよ。僕そんな事やった事ないですよ」
「やった事あったらヤバいって。ちょっと腕貸して」
沙弥は、竜也の腕を取るとキーボードをいじり始めた。
「こういうのは小さい子の方が似合うんだけど、流石に小学生はね」
そう言われると、健太は少し苦笑した。
「やっぱり髪は長い方がいいだろ。黒い長髪。服はワンピースだな」
「さっすが想。計算速い。つーか、それってお前の好みじゃねーの?」
「バッ……変な事言うなよ」
「しっかし便利だよなーコレ。カツラとかも入ってんのか」
見事、沙弥により綺麗に着飾られた竜也は、元々気の弱そうな顔の為、弱々しい美少女の姿に磨きがかかっていた。
「ん、完璧。どっから見ても女だぜ」
「望月さん……そういう褒められ方されても嬉しくないです……」
「あ、悪い……」
沙弥は口を押さえた。昔から女てある事で差別さていた自分にとって、唯一男と対等に戦えるのはこの言葉だけだった。ある男が言った。「口ではお前に勝てねーや」と。言葉は沙弥にとって最大の武器であったが、同時に沙弥を孤独にする道具でもあった。今まで何度も沙弥は言葉で人を傷つけてきた。その沙弥の言葉に負けなかったのが、萌だった。想は計算して言葉を武器にしているが、沙弥は無意識のうちにそれを使っていた。それが想と沙弥の大きな違いである。
「この公園の中心にオトリとして竜也を置く。そして北に健太、東に俺、南に淳、西に望月。その目的が現れたら即攻撃」
「え、じゃあ僕は……?」
「飛べ」
「え、と、と、飛ぶって……想さん!?」
「すぐ位置につけ」
さっさとその場を去る想を見ながら、淳は沙弥に声をかける。
「な、想ってさ。作戦部長みたいだよな」
「あ? あぁ奴は計算が得意だからな」
「やられたよ、超最悪」
「俺もホームページ見たけど、ボロ負けだったな」
即座に沙弥はサーベルを召喚すると、想の喉元に突きつけた。
「戦いもしないで、のんびり授業やってた奴に言われたかねぇな」
「のんびり寝てるより、授業受けてる方が正しいと思うけどな」
「じゃあゴーヌを野放しにしてろってのか?」
「そんな事言ってねーだろ!」
「そう聞こえたけどな」
「耳近いんじゃねーの?」
「テメーよりは年下だ」
「いい加減にして下さい二人とも!!」
思ってもいなかった竜也の一言に、想と沙弥はキョトンとして竜也を見る。
「そ、そんな事より、今はツォーネを倒す事を最優先させましょうよ」
「あっぼく、夕方テレビ見てたんですけど、今日一日で突然原因不明で倒れた人の数は十人を越すすです」
「全部女だろ」
「はい」
「つー事はただの女好きか。誰か女装すりゃ間単におびき出せんだろ」
『女装』と聞いて内心驚いたのは沙弥だった。もし自分が女装する事になってしまって、正体がバレてしまったら――。沙弥は自分に火の粉が降りかかる前に、他人に転嫁することにした。
「想。お前がやれば?」
「ふざけんなよ。何で俺がっ!」
「お前結構女顔だし。あ、一応褒めてんだけどよ。似合うんじゃねーの? そーゆーの」
「んな訳ねーだろ。むしろこういう事は……」
と、視線が一点に集中している。健太も、沙弥も、淳も、想も、一人を見ていた。
「え、ぼ、僕?」
「こーゆー事はやっぱリーダーだろ」
「ま、待って下さいよ。僕そんな事やった事ないですよ」
「やった事あったらヤバいって。ちょっと腕貸して」
沙弥は、竜也の腕を取るとキーボードをいじり始めた。
「こういうのは小さい子の方が似合うんだけど、流石に小学生はね」
そう言われると、健太は少し苦笑した。
「やっぱり髪は長い方がいいだろ。黒い長髪。服はワンピースだな」
「さっすが想。計算速い。つーか、それってお前の好みじゃねーの?」
「バッ……変な事言うなよ」
「しっかし便利だよなーコレ。カツラとかも入ってんのか」
見事、沙弥により綺麗に着飾られた竜也は、元々気の弱そうな顔の為、弱々しい美少女の姿に磨きがかかっていた。
「ん、完璧。どっから見ても女だぜ」
「望月さん……そういう褒められ方されても嬉しくないです……」
「あ、悪い……」
沙弥は口を押さえた。昔から女てある事で差別さていた自分にとって、唯一男と対等に戦えるのはこの言葉だけだった。ある男が言った。「口ではお前に勝てねーや」と。言葉は沙弥にとって最大の武器であったが、同時に沙弥を孤独にする道具でもあった。今まで何度も沙弥は言葉で人を傷つけてきた。その沙弥の言葉に負けなかったのが、萌だった。想は計算して言葉を武器にしているが、沙弥は無意識のうちにそれを使っていた。それが想と沙弥の大きな違いである。
「この公園の中心にオトリとして竜也を置く。そして北に健太、東に俺、南に淳、西に望月。その目的が現れたら即攻撃」
「え、じゃあ僕は……?」
「飛べ」
「え、と、と、飛ぶって……想さん!?」
「すぐ位置につけ」
さっさとその場を去る想を見ながら、淳は沙弥に声をかける。
「な、想ってさ。作戦部長みたいだよな」
「あ? あぁ奴は計算が得意だからな」



