三等級の娘

あれから二ヶ月が経った。
待てど暮らせど、彼方からの連絡はこない。

…祐司の中ではもう終わったのだろうか
日毎に不安が増していき、美嘉の中で巨大な岩のようにのしかかってくる。

美嘉の中で出した結論は、
〝自分が可愛くなくて、会話もできなかったせいだ〟
だった。
美嘉は常に手鏡を持ち歩くようになり、暇さえあれば
見た目を気にするようになった。

 話が面白くなくても、どうしても手放したくないと
 思わせるくらい美しくならないとだめだ。

友達に褒められても素直に受け止められず
つねにじぶんは醜いと、思うようになってしまった

それまで友達の影響で濃くなってしまったメイクも
なるべく薄く見える研究をし、清楚な雰囲気に見せる
努力をした。
美嘉自体もおとなしくなり、「雰囲気変わったね?」
と言われるようにもなった。
〝自分の好きだった自分〟を消し去り、
新しい恋をすることで、祐司との思い出を消し去ろうとしたのだ。