スレチガイレッドスレッド

旧校舎裏は、人が来ない。
「また、同じことしてる」
ゆりかの声が、静かに落ちた。
「何が?」
「守るふりして、全部置いていくところ」
ゆきのは息をのんだ。
「私はさ」
ゆりかは続ける。
「ズルいことしてた。でも、あんたも同じ」
「違う」
小さな声だった。
「違わない」
沈黙。
「ゆうごのこと、考えた?」
それ以上、立っていられなかった。
背を向け、走った。