りんたろうは、自分が特別な存在だとは思っていなかった。
ゆうごと知り合ったのは、ほんの今年だ。入学して、席が近くて、バスケ部で同じポジションになって、それだけのこと。気づけば話すようになって、気づけば一緒に帰るようになった。
長い思い出があるわけじゃない。だからこそ、分かることもあった。
——踏み込みすぎると、壊れる。
昼休み、教室の隅から二人を見る。
笑っている。でも、笑い方が違う。
「……言わないんだ」
りんたろうは、心の中でそう呟いた。
真実を知っているのは、自分だけだ。
でも、それを口にするのは簡単だった。簡単すぎて、怖かった。
救ってしまえば、ゆうごは自分で立たなくなる。
だから、言葉を選ぶ。
「守るってさ、一緒にいることだけじゃないと思うんだよね」
それだけでいい。
それが、今年知り合った友達としての、限界だった。
ゆうごと知り合ったのは、ほんの今年だ。入学して、席が近くて、バスケ部で同じポジションになって、それだけのこと。気づけば話すようになって、気づけば一緒に帰るようになった。
長い思い出があるわけじゃない。だからこそ、分かることもあった。
——踏み込みすぎると、壊れる。
昼休み、教室の隅から二人を見る。
笑っている。でも、笑い方が違う。
「……言わないんだ」
りんたろうは、心の中でそう呟いた。
真実を知っているのは、自分だけだ。
でも、それを口にするのは簡単だった。簡単すぎて、怖かった。
救ってしまえば、ゆうごは自分で立たなくなる。
だから、言葉を選ぶ。
「守るってさ、一緒にいることだけじゃないと思うんだよね」
それだけでいい。
それが、今年知り合った友達としての、限界だった。
