スレチガイレッドスレッド

夕方の空は、まだ明るかった。
でも、昼とは違う色をしている。
ゆうごとゆきのは、並んで立っていた。
昨日と同じ場所。
なのに、空気はまるで違う。
風が吹くたび、
言葉が揺れる。
「……ごめん」
最初に口を開いたのは、ゆきのだった。
俯いたまま、
指先を強く握っている。
「急に距離取って」
ゆうごは、首を振った。
「いい」
短い一言。
それ以上、
何も求めなかった。
ゆきのは、
ゆっくり息を吸う。
「6月20日」
その日付を口に出した瞬間、
声が少し震えた。
「……スマホ、勝手に見られて」
言葉が、途切れる。
「みんなに、責められて」
——ゆうごが、いじめられる。
その想像だけで、
胸が壊れそうだった。
「守りたかった」
「別れたく、なかった」
一つ一つ、
絞り出すように言う。
ゆうごは、
黙って聞いていた。
怒らない。
驚かない。
ただ、
全部、受け取る。