スレチガイレッドスレッド

次の日も、朝は同じように来た。
目覚まし。
制服。
靴を履くとき、ほんの一瞬だけ、行きたくないと思った。
学校。
席に着く。
ゆきのは、笑っていた。
誰かと話して、いつものように明るくて、クラスの中心にいて。
——ああ、普通だ。
自分だけが、止まっている。
昼休み。
りんたろうが隣に座る。
「今日、部活あるよな」
「ああ」
それだけの会話。
それ以上、何も言わない。
言えない。
言ったら、この日常が崩れる気がした。
放課後。
体育館の床がきしむ音。
ボールを突く音。
声を出して、走って、汗をかく。
体は動くのに、心だけが遅れている。
帰り道。
同じ景色。
同じ空。
でも昨日より、少しだけ重い。
「……明日も、こうなんだろうな」
そう思った瞬間、
胸の奥で、何かが小さく割れた。

朝、目覚ましが鳴る。
止めて、起きて、制服を着る。
母親の「遅刻するよ」という声。
いつもと同じ。
学校に着いて、ゆきのを見る。
話しかけない。
それだけで、胸が少し痛む。
授業中、ノートを取る。
黒板の文字は頭に入らない。
部活。
シュートは決まる。でも、嬉しくない。
帰り道。
夕焼けがきれいだった。
「……それだけか」
一日、何も起きなかった。
でも、何も起きなかったことが、一番きつかった。