わたくしの祈りが世界に届きますように

「聖女さまーっ!」

「聖女様、いつもありがとうねぇ」

「聖女様、ちょいと手伝ってくれんかね」


 村人たちの声が、いつもわたくしを呼び止めます。

 毎日、毎日。

 村人たちは、わたくしの名を呼んでくれるのです。


「はぁい、ただいま参ります!」


 わたくしはいつも必要とされています。

 皆がわたくしを必要としてくれるのです。

 それが嬉しくてたまりません。

 この人たちのためなら、いくらでもがんばれる。

 わたくしはいつも、名を呼ばれるたびに、そう思うのです。