@はたはた-bc2
神風さん、コメントありがとうございます。
村の名前は聞いてはいませんが、神風さんの文章を読む限り、彼女は四角村の子孫なんじゃないかと思います。
彼女の一家は代々、呪いと呼んでいい現象に苦しめられていたようです。ありもしない視線に怯え、常に『敵』に狙われている感覚に陥る。また、『隅』に留まらないと不安という人も多いそうです。部屋の隅っこにいないとより不安になる。この場所を守らないといけない……そんな感覚に、彼女の遠い親族や、近隣住民も苦しんでいるそうです。
彼女が親友を監視するのは、『敵』だからなんですね。
彼女の親友の祖先は、四角村には住んでいたけれど、地区が異なっていた。彼女にとっての『仲間』ではなかった。
彼女は、『敵』である彼を監視することにより不安感を取り払っていた。
そこまで詳しくは話してくれませんでしたが、彼女もそのようなことを話していました。でも、彼女は自分の生き方に納得できなかったようです。
彼女は言っていました。
「彼を監視すれば、私は不安から解放されて生きていられる」
「でも、もうこんなことはしたくない」
「大切な友達である彼を、自分が生きるための道具にしたくない」
「彼の苦しんでいる姿を、なにもせずに眺めていることなんてできない」
元気になった彼女の父親を見て、親戚たちが何度も訪ねてくるそうです。やつらの生き残りを見つけたのかと。自分にもそいつの居場所を教えろと。
『敵』を監視すれば、親戚たちの呪いも緩和されます。藁にもすがりたい気持ちなのでしょうね。彼は幽霊なので、霊感がある人間じゃないと見つけることはできませんが、それでも呪いから解放されるために彼女の家の戸を叩き続けるのです。
彼女は彼のことを話しませんでした。父親にも口止めしました。噂では、派閥の異なる子孫を誘拐する人もいるそうです。監視し続けるために。
彼は幽霊だから、連れ去ることはできない。それでも彼女は、彼を見世物にはしたくなかったようです。
彼女はさらに言いました。
「私はこれから、彼が成仏できる手段を探す。それは、お寺なのか霊能者なのかわからないけれど、必ず彼を救い出す」
「だから、あなたはもうここには来ないで」
「あなたはずっと私のことを気にかけてくれた。うれしかった。だからもう会わない」
「私はどんなふうに狂っていくのかわからないけれど、その姿をあなたにも、誰にも、見せたくはない」
真相はわかりません。でもぼくは、彼女が唯一口にした願いを聞き入れるつもりです。
バイトを辞めて、ぼくはこれから就活に励みます。
ここまで読んだいただいた方々、ありがとうございました。



