@櫻子-air
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『きょうふ! うしろの幽霊さん』
みんなは、ふとうしろに人の気配をかんじて、ふり返ったことってあるかな?
ふり返ってみても、そういうときってだいたい、だれもいないことが多いよね。変だなあって思いながら、また歩いてみる。そしたらまた気配をかんじるんだけど、ふり返ると、やっぱりだれもいない。ふしぎだよね。
それはもしかしたら、ソウタくんのせいなのかもしれないよ。
ソウタくんは、かわいそうな子なんだ。
お母さんに反対されて、学校に行かせてもらえなかったんだ。
お母さんは、病気でね。ほとんどねたきりで、アパートに引きこもっていたんだ。ソウタくんも、外に出てはいけないって言われて、出してもらえなかった。外にはこわい人がたくさんいて、あぶないからって。
ソウタくんは学校に行けず、さみしい毎日を送っていたよ。同い年の子たちがランドセルをせおって小学校から帰ってくるのを、毎日まどからさみしくながめていたんだ。
それでも、がまんできた。お母さんのことが大好きだったから、お母さんが安心することならなんでもできたんだ。それに、家の中にいても友だちはできたよ。ソウタくんの存在に気づいた近所の子。ソウタくんは毎日まどのそとをながめていたから、見つけられたんだね。その子は手をふって、どうしたの、学校行かないの、なんて話しかけてくれた。学校には行けないけれど、窓ごしにおしゃべりができる友だちができて、ソウタくんの心は明るくなったんだ。
でもある日、じけんが起きた。
ドンドンドンっていう音で、ソウタくんは目がさめたよ。おどろいて、そっと部屋のドアを開けると、げんかんのほうでだれかが大声をあげている。ソウタくんはどきどきしながらその声を聞いていたよ。
「やっと見つけた……」「これで助かる……」そんな言葉がひびいてきて、ソウタくんはこわくなって耳をふさいだんだ。そしたらとつぜん、お母さんのさけび声とともに、ドアが閉まる音がした。もう一度、げんかんのほうを見たら、だれもいない。
お母さんが、連れ去られてしまったんだ。
外に出ると、お母さんが車に乗せられているのが見えた。すぐに車が走り出したから、ソウタくんは泣きながら追いかけたよ。もちろんソウタくんの足じゃ車には追いつけない。それでも、ソウタくんは走りつづけた。迷子になりそうで怖かったけれど、はじめて見る近所の道を、道なりに走りつづけた。
そしたら道のはしに止まっている車をみつけたよ。運よく、ひと休みしていたんだね。
車の窓にはりつくと、うしろの席でぐったりしているお母さんが見えた。男の人が、お母さんのからだを縄でしばっている。
お母さん。お母さん。
ソウタくんが泣きながらドアの窓を叩くと、うんてん席の大人の人が出てきて、ソウタくんにおそいかかった。
そして、ソウタくんは首を◼️められてころされたんだ。
そのときのソウタくんといったら、かわいそうなものだったよ。まだ◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️のに、◼️◼️◼️◼️◼️れ、◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️されて……。それでも、ソウタくんは小さなからだで抵抗して、相手の肩をつかんだんだ。それは子どもとは思えない、いじょうな力だったらしいよ。絶対にはなすもんか、お母さんを助けなきゃ……そんな気持ちだったんろうね。
それでもソウタくんは子どもだから、相手をたおすことなんてできなかった。そしてそのまま、亡くなってしまった……。
それからソウタくんは幽霊になって、『てき』を探すようになったんだ。
『てき』はころさなければならない。そうしないとこちらがころされてしまう。お母さんだって、連れ去られてしまうからね。
でも、子どものまま死んでしまったソウタくんには『てき』がだれかなんてわからないよ。だからムサベツに、出会った人をこうげきしてるんだ。ソウタくんにとってはもう、目が合った人間、全員がてきなんだね……。
キミがうしろにかんじた気配は、ソウタくんかもしれない。
だから、キミは絶対に、ソウタくんと目を合わせてはいけないよ。
ソウタくんの目印は、きいろい半そでに半ズボン。亡くなった場所のよこの、大きな工場に住んでいるよ。外に出してもらえなかったから、おうちへのかえり方がわからなくなってしまったんだね。暗い顔をしてうつむいているうちは大丈夫だから、その間ににげようね。
そして、約束してね。
キミはてきにならないで。
ぼくたちの仲間でいてね。



