SF・冒険
完
朝霧いお/著

- 作品番号
- 1770212
- 最終更新
- 2025/12/24
- 総文字数
- 10,797
- ページ数
- 1ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 0
彼女にプロポーズするために指輪を買った。でも、クリスマスイブに別れてしまった。幸せそうな恋人達が、美しいイルミネーションの下で笑っている。この世界で一番不幸せなのは自分だとそう思ったとき――不思議な店を見つけた。
【サンタクロース始めました】
ライトアップされた街路樹の光が終わる頃の道に、ひっそりとその店は佇んでいた。
赤い薔薇の咲く花のアーチ。その向こうには古びた家が一軒あって、玄関の扉の上には、綺麗なステンドグラスが輝いていた。半円のステンドグラスの向こうからは、白熱電球温かな橙色の光がこぼれている。子どもの頃を思い出す、懐かしさも感じるじんわりと優しい色に、導かれるようにアーチをくぐると。
「ようこそいらっしゃいました! 新しいサンタクロース様!」
きらきらしい金髪の男が、開口一番そう言い放った。
**クリスマスイブ。誰かの『サンタ』になる、ちょっと不思議な夜のおはなし**
【サンタクロース始めました】
ライトアップされた街路樹の光が終わる頃の道に、ひっそりとその店は佇んでいた。
赤い薔薇の咲く花のアーチ。その向こうには古びた家が一軒あって、玄関の扉の上には、綺麗なステンドグラスが輝いていた。半円のステンドグラスの向こうからは、白熱電球温かな橙色の光がこぼれている。子どもの頃を思い出す、懐かしさも感じるじんわりと優しい色に、導かれるようにアーチをくぐると。
「ようこそいらっしゃいました! 新しいサンタクロース様!」
きらきらしい金髪の男が、開口一番そう言い放った。
**クリスマスイブ。誰かの『サンタ』になる、ちょっと不思議な夜のおはなし**
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