ほんとうにごめんなさい

1.ネットニュース記事
【ファッションブランドIris、SNSでの失言で物議】

 2023年11月3日、都内を中心に展開するファッションブランド「Iris」原宿店公式アカウントが、SNS上で顧客に対し差別的なコメントを投稿し、炎上騒動に発展している。

 問題となったのは、同ブランドの公式Xアカウント(旧Twitter)が、顧客からの商品に関する質問に対して返信した内容。
「身長が低めなのですが、このワンピースは似合いますか?」という問い合わせに対し、公式アカウントは『うちの商品は身長低くてスタイルの悪いお客様にはお似合いにならないと思います笑』と返信した。

 このコメントはスクリーンショットで瞬く間に拡散され、同日夜にはXのトレンド入りを果たした。
 リプライ欄には批判的なコメントが殺到し、同ブランドの過去の投稿にも非難が相次いでいる。

「Iris」は2018年に創業された新興ファッションブランドで、二十代女性をターゲットに、甘く女性らしいデザインのワンピースやフレアスカートなどを展開。SNSでの積極的なプロモーションで人気を獲得してきた。

 しかし今回の発言により、ブランドイメージの大幅な失墜は避けられない見込みだ。
 現在、同アカウントは非公開設定となっており、公式サイトも一時的に閲覧不可能な状態となっている。運営もとおよび店主からの正式な謝罪や説明は、本記事執筆時点では確認されていない。
 
■ネット上の反応
 ・がっかりしました。Irisがこんなブランドだったなんて。
 ・低身長お断り? こっちからお断りじゃい! 低身長なめんな。
 ・企業アカウントでこれは普通にアウトでしょ。炎上商法のつもり?
 ・身長で人を差別するとか、人としてどうなの。


【Iris店主、手書きの謝罪文を投稿後に失踪か】

 2023年11月6日、SNS上での差別的発言で炎上していたファッションブランド「Iris」原宿店の店主が、個人アカウントから謝罪文を投稿した直後、行方不明となっていることが分かった。

 店主は11月6日午前2時47分、個人のXアカウントに一枚の画像を投稿。画像にはくしゃくしゃになった白い紙に、「ほんとうにごめんなさい」と手書きされた文字が写っていた。筆跡は不安定で、まるで子供が書いたような印象を与える。



 この投稿に対し、SNS上では「煽っているのか」「反省していない証拠」といった批判が再燃。しかし一部には、店主の精神状態を心配するコメントもあった。

 投稿から10時間後の同日12時頃、店主の家族が「本人と連絡が取れない」として、所轄警察署に捜索願いを提出。その後の調査で、店主は前日夜から行方不明となっていることが判明した。

 原宿店は11月6日以降、閉店したままとなっており、店主の消息は未だつかめていないという。

 店主が炎上による精神的ストレスを抱えていた可能性があるとして、警察は捜査を進めている。

 家族の代理人弁護士は「本人はSNSでの批判に深く傷ついており、精神的に追い詰められていた。一刻も早く無事に見つかることを願っている」とコメントしている。

 なお、問題となった差別的発言については「不適切だった」と認めた上で、「本人が無事に戻り次第、改めて正式な謝罪の場を設けたい」としている。

 (2023年11月7日 15:32配信)