【運命鑑定】で拾った訳あり美少女たち、SSS級に覚醒させたら俺への好感度がカンスト!? ~戦闘力ゼロの追放軍師、最強パーティ(全員嫁候補)と送る甘々ライフ~

「【運命創造】のスキルで、未来を変えられる。スタンピードを止めて、イザベラたちを倒すことは……できる」

「本当!?」

 ルナが、目を輝かせる。

「それなら――」

 レオンは、その言葉を遮った。

「でも……代償が、必要なんだ。寿命を、支払わなければならない」

「寿命……?」

 エリナが、眉をひそめる。

「ああ」

 レオンは、震える声で続けた。

「スタンピードを完全に止めて、闇の組織を壊滅させるには……莫大な寿命が……必要なんだ」

 レオンはうつむき口を結ぶ。

「莫大って……?」

「二百年……」

「に、二百年……!?」「へっ!?」「はぁ?」「あちゃー……」

 四人が、息を呑んだ。

「わ、私も寿命ぐらい出すわよ!」

 ルナはこぶしをブンっと振った。

「わ、私だって!」「私も!」「出すわよ?」

 女の子たちは健気に名乗り出る。

「あ、ありがとう。こんな酷な選択を、強いることになって。みんなの未来を、人生を、奪うことになる。でも、これしか方法がないんだ……」

 レオンは、何度も詫びた。

 涙が、零れそうになる。

「多くの人たちがそれで救われるなら惜しくないわ!」

 エリナは胸を張った。

「あっ……。でも……」

 レオンはうつむいた。

「まだ何かあるの?」

「それが……寿命を差し出せる人には、制限があって」

 レオンは、言いにくそうに言葉を続けた。

「『一生運命を共にする』と誓う必要があるんだ」

「誓う……って?」

 ルナが、首を傾げる。その緋色の瞳に、疑問の色が浮かんでいた。

「それって……」

 シエルが、はっと何かに気づいたように顔を赤らめた。

「け、『結婚する』って……こと……?」

 その言葉に、空気が一瞬で変わった。

「け、結婚!?」

 ルナが、顔を真っ赤にして叫ぶ。

「ちょ、ちょっと待って! 結婚って、その、あの結婚!?」

「ふふっ」

 ミーシャだけは、余裕の笑みを浮かべていた。

「いいじゃない。結婚しましょ? 寿命ならいくらでも差し出しますわ」

 そう言うと、ミーシャはにっこりと微笑み、自然な動作でレオンの腕にしがみついた。柔らかな感触と、甘い香りが、レオンを包む。

「ミ、ミーシャ……!?」

 レオンの顔が、一気に赤くなる。

「いい機会だわ。この際、関係をクリアにしましょ? ふふっ」

 ミーシャはレオンの手に自分の指をからませていく。

「でも……二人じゃ二百年には足りませんわねぇ……?」

 ミーシャは、悪戯っぽく笑いながら、他の女の子たちの顔を見回していく。

「……結婚って」

 ルナが、恐る恐る、か細い声で聞いた。

「その……。レオンは二人以上と結婚なんて……いいの……?」

「そりゃぁ」

 レオンは顔を赤くし、戸惑いながらも頷いた。

「僕は、みんなと一緒にいられるなら……嬉しいけど……でも、みんなの気持ちが……」

「じゃぁ、あたしもっ!」

 ルナは、まるで何かに突き動かされるように、もう一方の腕にしがみついた。顔は真っ赤だが、その目は真剣だった。

「べ、別に! レオンのためじゃなくて! 世界を救うためだからね! 勘違いしないでよね!」

 典型的なツンデレ台詞。けれど、その声は震えていて、本心が透けて見えていた。

「あっ! わ、わたしも!!」

 シエルも、慌ててレオンの胸に飛び込んだ。その銀髪が、レオンの顔をくすぐる。

「ボ、ボクだって! レオンと一生一緒にいたいって、ずっと思ってた!」

 三人の少女たちが、レオンにしがみついている。

 その光景は、状況を考えなければ、微笑ましくさえあった。

 となると――残りは、エリナだけ。

 自然と、全員の視線がエリナに集まった。

「な、何よ……!」

 エリナは、顔を真っ赤にして後ずさった。

「み、みんないいの!? 全員で結婚なんて……そんなの、普通じゃ……」

「あら、貴族の世界では当たり前ですわよ?」

 シエルが、当然かのように返す。公爵令嬢としてそういう世界で生きて来たのだ。

「有力な家では、複数の配偶者を持つことは珍しくない――むしろ、家を繁栄させるための常識ですわ」

「レオンは貴族なんかじゃないじゃない!」

 エリナが、必死に反論する。けれど、その声は震えていた。

「無理しなくてもいいですのよ?」

 ミーシャは、余裕の笑みを浮かべながら、挑発的な視線を投げかける。

「エリナさんが嫌なら、私たち四人で二百年分の寿命を出せばいいだけですし。一人五十年ずつになりますけど、まあ、何とかなりますわ」

「くぅぅぅ……!」

 エリナは、悔しそうに唇を噛み、目をぎゅっと閉じた。

 その心の中で、感情が激しく渦巻く。

 恥ずかしさ。戸惑い。そしてレオンへの想い――――。

「レ、レオンは!」

 エリナが、顔を真っ赤にしたまま叫んだ。

「レオンはどうなのよ!? あたしのこと、どう思ってるのよ!?」

 その言葉に、牢獄の空気が静まり返った。

 レオンにしがみついていた三人も、じっとエリナを見つめている。