その箱はお客様の注文の品になります

まっくんが駐車場を映す。
街頭もない駐車場には、まっくんのものと思われる車が一台停まっているだけだ。

まっくん「さすがにもう無人販売所閉まってるだろうなぁと思ったんだけどね。なんと! まだ開いてたんだよ!」

木の棚が設置されているだけの無人販売所には、小さな裸電球が取り付けられている。

まっくん「ほら見て! もう取れたてではないと思うけど、ジャガイモが一袋だけ残ってる! はぁ、よかった今日はこれを買って帰ることができそうだね。それでさっきから見ててなんだろうと思ったのがこれ。棚の一番下に置いてあるダンボール箱」

大きな箱がひとつ。
その箱の下面から汁が流れ出している。