蒼天乃王

呪詛切り女王
女王が浩之に襲いかかってきた。
「切り裂け、闇切り!」
「俺に任せろ。ライトバリア!」
昌樹は光の結界で闇を跳ね返した。
「はあはあ。これじゃ不利だ。」
「なんとかしないと。ただあいつには弱点がある。」
「なんだ、その弱点は?」浩之は尋ねた。「感情がないんだよ。」
「なんだって?」
昌樹は言った。
「またくるぞ!」
「死になさい。 死闘中施術切り!」
浩之は女王に言った。
「簡単に死ねるか! 食らえ、光カ六銀切り!」
浩之は光の剣で切ろうとした。
「させない! ダーク波動秘伝切り!」
浩之は不意に現れた女王の兵、清清愛にいきなり切られた。
「わーっ!」
「浩之、大丈夫か?」
「俺たち…もう終わりだ。女王から救えないんだ。」
浩之の頬から涙がこぼれ落ちた。
「くそ!」
昌樹は立ち上がった。
「俺がやる。」
「無駄よ。ここで終わりよ。死ね、呪詛八道切り!」
女王と清清愛が浩之に襲いかかってきた。
「まずい…させない! 湖小間剣ライトウハレーズ!」
昌樹は敵の攻撃を跳ね返し、剣も跳ね返した。
「よくしのげたわね。でも次で終わりね。ねえ清清愛。」
「はい、女王様。」
「くっ、このままじゃ…もう終わりなのか?」
その時、少女の声が聞こえた。
「浩之君、昌紀君。」
「鈴。どこに?」
「私は離れてるけど、昌樹君たちの心の波長を通して話してるの。」
「心…俺たちの?」
「そうよ。浩之君、昌紀君、諦めないで。立ち上がって彼女たちを倒して。」
「無理だ、倒せない。あいつの力は闇だ。強烈な連繫剣の力なんだぞ。」
「知ってる。でも大丈夫。一つ方法があるわ。融合剣よ。」
「融合剣?」
「そう、融合剣で倒すの。浩之君と昌樹君は契約術を使えるでしょう?」
「ああ。」
「その契約術で二人の力を融合させ、女王たちを倒すの。」
昌樹は言った。
「そうか。体内にお前を取り込み契約術を互いに唱えて、契約剣を使えば奴を倒せるということか。」
「そうだよ、浩之君。私たちは婚約者でしょ? どうか私を信じて。」
「ああ。信じて俺たちやってみるよ。ありがとう、鈴。」
「うん。」
鈴の声は消えていった。
「やろう!」
「おう!」
二人は融合術を唱えた。
【融合術】
「霧の神よ。汝の命に応え、光を与えたまえ。そしていにしえの時の力を解き放ち、浄化せよ。セーラライト!」
昌樹は青き光の剣の姿に変わった。
「行くぞ、友よ!」
「おう!」
「ふふふ。さあ、あなたたちの墓場ができたわ。」
女王が地面に使ったのは。闇のゲートだった。
「これは私と清清愛が作ったあなたたちの墓場よ。これに入ればあなたたちは闇に染まり、死ぬ。さあ、入りなさい。その前に清清愛、浩之たちを破壊しなさい。墓場に入れるのはそれからよ。」
「はい。では抹殺開始、行きます。主剣精霊ダークソード、これで終わりです。はーっ!」 清清愛は闇の精霊剣を浩之たちに突き刺そうとした。その時、
「ぐっ!」
浩之は清清愛の剣を掴んだ。
「死ぬわけねえだろ。俺はあいつのために、この戦争を終わらせるためにここにいるんだ。てめえにはわからないだろうな、この人斬り女。食らえ、禁術剣融合術セレンザードライトソード!」
浩之は昌樹と融合術で敵を切り裂いた。
「なに!」
「融合解除。昌樹、今だ!」
「おう。食らえ、精霊ライトオブミラージュソード!」
「あー? この私がやられるとは! この私が、なぜだ?」
「お前は俺らが死ぬと思い、切り裂こうとした。だがあいにく俺は死ぬわけにはいかない。あいつの婚約者だからな。」
「墓場には行かねえな。それにあいつを守らなきゃいけないからな。」
「くっ、お前らがいる限り平和など、この世界には来ない。それを忘れるな。女王様、あとは任せました! わーっ…」
清清愛は光の廃となり、闇のゲートに消えていった。
「清清愛…清清愛がやられるなんて。よくも私の部下を殺してくれたわね。この場で成敗するしかないわね。これ以上貴様らを許すわけにはいかないわ。」
昌樹は剣を構え浩之に言った。
「…浩之、油断するな。」
「ああ。で、どうする? 連繫プレイして倒すか。俺は第二禁術剣を唱える。時間をできるだけ稼いでくれないか。だいたい五分。できるか?」
「ああ、やってみる。」
「…。」
「そろそろ終わりにしましょう。これで死になさい。食らいなさい、ライトンダークソード!」
女王は浩之に向かって突っ込んできた。
「行くぜ、ライトソード!」
浩之は光の剣を女王に向けて突っ込んだ。剣と剣がぶつかりあい、激しい戦いが続いた。
一方、昌樹は禁術を唱えていた。

【禁術】
「契約術第二禁術発動。いにしえの闇を解き放て。精霊よ、我が主、昌樹の命に応え、いにしえの剣の光の呪文を解き放て。ライトオブレアスレイソード!」
光の剣の力が解き放たれた。
「浩之、さがれ!」
「わかった。」
浩之は昌樹の後ろに下がった。
「なに? 時間稼ぎだと! しまった!」
「食らえ、第二の力を。ソードスレイ!」
昌樹は解き放った剣を握り女王に突っ込んでいった。
「これで終わりだ!」
「まだよ。ダークソード!」
「効かぬ。はーっ!」
「きゃー! 何? あーっ!」
ついに女王を切り裂いた。
「…この私が敗れるとは…王様…お許しください…。」
「…一つ聞く。なぜ青龍国は光天国を襲う?」

女王は言った。
「恐れているのよ、光を。ただそれだけ。私も光は嫌いです。だから光天国を滅ぼす計画を立ててるの。ただそれだけ。」
「なぜ光を恐れる必要がある。光があるから闇もあるんじゃないのか。」
「確かに。けれど我らの国は闇だけを欲しがる人もいるのよ。あなたたちはそういう人の声は聞こえないのですか。」
「…それは…。」
「…」
女王は語りかけ、そして灰となり、青い空に向かって消えて行った。
「…俺たちは何を見ているのかな。昌樹…。」
昌樹は言った。
「これから皆で考えて築いていこう。昌樹だけの問題じゃない。」
「確かに奴の言ってることは間違ってはいない。俺たちはある程度は知ってるが、知らないこともある。これはみんなの問題でもあるからな。」
「そうだな。ありがとう。」
「おかえり、望田。」
「ただいま。昌樹たちも無事でよかった。だが教室がめちゃくちゃだぜ。ちょっと戦闘があったが、倒したから安心してくれ。」
「ならいい。生徒は?」
「みんな無事だ。じき目を覚ますと思う。俺たちも無事だけど。」
「全員無事ならいい。あとは鈴たちか。」
「うん。」
浩之は心の中で思った。
…鈴、無事でいてくれ…
一方、鈴たちは戦闘態勢に突入していた。
「あなたたちの仲間はみな死んだわ。王は撤退し、女王たちも死んだわ。それでも戦う気なの?」青龍軍は言った。
「我らの王はまだ生きてる。王がやっていることは間違いない。王の命令は正しい。」
王兵たちは剣を握り始めた。
「もはや戦うしかないな。」
「そうね。拓也君、吉岡君、動ける?」
「ああ問題ない。」
「わかった。みんなよく聞いて。兵は立って私の元に続き奴らを攻撃せよ。吉岡君と拓也君は私の補佐を。」
「わかった。」
拓也は言った。
つまり俺の力を鈴の光の術に融合させるってわけだろう?」
「そうよ。」
「了解。じゃあやろうか。」
「おう。」
「行くわよ、みんな!」
「おう!」
果たして鈴たちは平和の道を切り開くことができるのか。
私達人間は互いに喧嘩したりすることがある。逆に互いに助け合ったりもする。
だが恐れを感じている人もいる。もしそんな人がいたら私たちは救う道があるのだろうか。
いよいよ鈴の中学時代最後の戦いが始まる。幕が開ける。

【道】
「闇よ。切り裂け。ライトライトセイティスソード!」
吉岡は敵の力を無効化した。
「防壁術発動。いにしえの光ダークライト!」
青龍国兵は吉岡君の力を無効化した。
「なに? ここは鈴に任せる。鈴、頼む!」
「わかった、拓也君。」
「おう。」
「きたわ。行くわよ。花術発動、フラワーレイ!」
「まだだ、ライトオブロード!」
鈴たちは青龍国の兵と戦いを繰り広げていた。
「ファイアリーライトソード! これで終わりだ、青龍兵!」
光天国兵は光の剣で青龍兵軍を切り裂こうとした。
「あまいぞ。そんな力で我らに勝てると思うなよ。食らえ、ダークレイトレスティソド!」
青龍兵は闇剣で切り裂こうとした。
「く、まだだ。吉岡隊長、今です!」
吉岡は兵士たちに告げた。
「わかった。行くぜ。食らえ、ライトエリーゼ!」
吉岡は光の術で青龍軍の力を跳ね返した。
「やったか?」
「こんなことで我らが死ぬとでも思うなよ。ダークラザー!」
青龍軍は禁術闇を解き放った。
「何? これでも駄目なのか?」
「隊長、こっちに来ます!」
「させない、ライト!」
光で闇を無効化した。
「残念だが無効化できてもその闇はすぐ消え、狙ってる人を対象に襲うんだ。」
「なに?」
僕が振り向くと闇は消え、その闇が再び現れて鈴に襲いかかってきた。
「鈴、危ない!」
「…。」
私は目を閉じた。
目を開けると、呪を浴びて立っている父の姿があった。
「お父様! どうして?」
「娘よ。お前に死んで欲しくない。お前は大切な娘だ。最後にお前を守りに城からここまでこれてよかった。お前を守れて良かった…。」
「お父様…。」
「家族とこの世界を頼む。」
鈴は父に言った。
「できない、私には。お父様がいないと…。」
光天王は娘に言った。
「鈴よ。もうお前は大丈夫。私は彼に託した。」
「お父様…。」
「これをお前にあげよう。」
父はペンダントを鈴に渡した。
「それは禁術の力だ。融合術。鈴よ、拓也とこれを使い、軍を倒すのだ。」
「わかったわ、お父様。」
「拓也、鈴を頼む。」
「はい。」
「ありがとう。そして娘よ、強くなるんだよ。」
「駄目よ。お父様行かないで。お父様行かないで、お父様。」
父は闇の灰になり空へと消えた。
「お父様…。」
「鈴…」。
「…拓也君。吉岡君を呼んで。それと兵は離れたところで待機させて。」
「わかった。何するんだ?」
「三人で禁術作戦を開始する。父が目の前で死んだことを刻み、戦うわ。」
「わかった。一つ聞くけど鈴、どうするんだ?」
鈴は答えた。
「父の分まで最後まで戦うわ。父が夢見た幸せを手に入れるために。」
拓也は言った。
「鈴…わかった。俺もお前が行く道へ行く。俺も鈴の道に光と闇が一つになった平和あるのならこの先もついて行く。」
鈴は笑って 言った。
「拓也君、ありがとう。」
「おう。」
吉岡君が鈴のそばに来た。そして抱きしめて言った。
「俺も一緒に戦う。お前の道を作るのが俺の仕事だから。それに鈴、俺たち友だちだろう。一緒に戦おう。」
「吉岡君、ありがとう。」
「拓也君、ありがとう。」
「おう。」
「うん。」
「二人ともありがとう。そのためにもここを突破して帰ろう。浩之君たちがいる場所に。」
「おう。」
鈴は言った。
「二人に告げる。兵もよく聞いて。」
「はい。」
鈴は宣言した。
「これより最後の作戦を開始する。」
「おーっ!」
光天軍は一つになった。
「話は済んだかね、ガキども。」
拓也は言った。
「ああ、済んださ。青龍軍隊長さんよ。光天王の仇を取る作戦がな。」
「…。」
鈴は最後の作戦を開始することにした。果たして鈴たちの戦争は終結となるのか