時空乃香菜梅

私は感謝の気持ちを心に刻んだ。「ありがとう」と伝えることを…。
ピカーッ
私の中に優しい光が入り混むのを感じた…。
私は休憩時間に彼に尋ねることにした。
「浩雪君に聞きたいことがあるの。」
「なに?」
「どうして私の前から消えたの。私はあなたをずっと待っていたのよ。どうして社会人になって消えたの。私たち幼なじみでしょう。どうして…。」僕は答えた。
「たぶん未来の俺は君のためにしたんだと思う。理由は香奈ちゃんが忘れかけていたから。だから僕は君と会う日まで君を待ち続けながら幸せになると決め、結婚したんだと思う。けど過去の俺は今君と会えた…。」
「浩雪君。」
私は泣き崩れた…そして、私は謝り続けた…。
「ごめんなさい。ごめんなさい。」
僕はまた再び体が動き始めた。彼女を抱きしめた…。
がさ―
「浩雪君!」
僕はまた繰り返した…。
「なんども言ったじゃん。謝る必要なんてないよ。僕らを引き離したのは大人たちだ。だから僕らは何も悪くない。だから君も謝る必要ないんだよ。」彼女は安心したような顔をし、満面な笑顔で笑った…。

【授業時間】
「浩雪君。見えにくいところがあるんだけどノート見せて。」
「いいよ。」
「ありがとう。」
私は幸せでもあり後悔をしていた…心の中で苦を感じさせるよう思い続けた。
「なんであの時しなかったんだろうか。もししていたら幸せだったのに…。」

【給食の時間】
給食には食べられないものがあった。八宝菜である。
私は給食を見て思った。
「卵はおいしい。なぜだろう。」
浩雪君が来た。彼は私に尋ねた。
「香奈ちゃん。食べられないの?」私は頷いた。
「うん。」
「食べてあげる。」
彼は私の苦手な食べものを食べてくれた。
私は嬉しさであふれた。うれしかった。すごく。
「ありがとう。」
伝えきれないくらいうれしくてうれしくてたまらず、私の鼓動が鳴り始めた。
どくん
こんな気持ち初めてだったからである。私は決意した。
この世界で彼にあの時、渡せなかった手紙を渡すと。

【移動授業」
私はため息をつきながら思い続けた。
「今日は別の教室で授業か…。」
私は授業中に手紙を書いていた。こんな内容である。

【手紙】
「ノートを見せてくれてありがとう。私ね、浩雪君に感謝してるんだ。あの時私が、空から降ってきたとき、浩雪君が私を受け止めてくれたこと、すごくうれしかった。
ありがとう。もしあの時、浩雪君が受け止めてくれなかったら私死んでた。本当にありがとう。大好き。」私はその手紙を隠して授業を受けた。授業後私は教室を出て、みんながいる教室に向かった。
私は気づかなかった。
まさかあの手紙を落とすなんて思ってもみなかったから。
そして、それを先生が拾うとも思ってもいなかったのだ。
そして、私は先生に呼ばれた。
「桜綾さん、職員室前に来なさい。」
私は職員室の前に行った。そして、先生にこう言われた。
「あんな手紙書いて誰に渡すのか。幼なじみに渡す気か? 恋愛より勉強が大事。絶対に桜、私立高等学校に受かってもらう。姉ちゃんも行ってるんだから。
分りましたね。」
私はふと違和感を覚えた。
この叱りまくってる先生。うざ、うるさいてありゃしない。確かこの先生どこかで見たことある。
独身で恋を嫌う。隣に立っている社会の先生は指輪つけているし、既婚者だから何にも言わず、にこにこして笑いながらラブレター見つめている。
なのに隣の先生はそうでもない。この光景どこかでみたことあるような気がする。どこだっけ?あっそうだ。あの時の、出来事だ。
私は先生を見つめていると。卒業前のあの光景を思い出したそれは平成二十五年前の8年前の出来事のことです。
八年前といえば平成十七年であります。っ私が十四歳になり、春を過ぎた頃でした。その月は卒業を控えていたため、私は受験勉強の真っ最中でした。
季節も関係なく、勉強と音楽部でコンクールにむけての練習もあったため毎日忙しい日々を送っていたのです。そんな中、私は両思いの幼馴染がいました。
それが多田浩雪という男の子です。
私は時々、彼の部活の様子を見に行ったり、彼と野球部のメンバーと付き合いしたり楽しい生活をしていたため勉強はおろそかだったためテストの点も悪かったのです。
だから特別クラスの担任の先生はいつもこういうことばかり私に言った。
「こいなんか。するんじゃありません。香菜梅さんは明誠の受験を控えているんですから恋なんかする必要ありません。いますぐ恋愛をやめなさい」と言うばかり。
私はストレスがたまり、ついにこう言いました。
「勉強なんか。大嫌い。国語はとくに嫌いよ。でも受験は大事だから勉強をする。
だけど恋もする」と反発したところもありました。
面接練習と授業両方を私に教えていた。この藤井という女教師は私の言うことが、自分が独誌の分、理解不能なので私を逸すごと蹴とばし、「いいかげんしなさい」後輩の赤瀬康太という青年に聞かせた事件があったのです。
恋文の手紙を破いた先生ですから。
私は大泣きをし、心がボロボロなり、泣きながら全体クラスC組に帰還したことがありました。その時の浩雪君は心配して私を私に近付き慰めてくれました。
今思い返せばその光景は大人になった私も覚えていますが。あれはひどい事件でした。
そのあと、その事件は校長先生や全s職員に広まり、問題になりました。
藤井は私の母さんにもやりすぎたと思い謝罪しました。私にも謝罪しましたが
私はこの事件以来、藤井が大嫌いになったというわけです。毎年年賀状、姉妹宛にくるけど返事は返さず自分の人生を歩んでる私でありますが。この世界でもあうとは思ってもいませんでした。
そしてこの世界でも同じことがいま私の目の前で起きているのです。
私は職員室の前に行った。そして、先生にこう言われた。
「あんな手紙書いて誰に渡すのか。幼なじみに渡す気か? 恋愛より勉強が大事。絶対に桜私立高等学校に受かってもらう。姉ちゃんも行ってるんだから。分りましたね。」
しかし、私は先生に反発した。私は先生に言った。
「先生の言ってることは理解しています。けれど私にとっては恋愛や勉強は両方大事です。」先生は驚いた。
「なんですって!」
私は決意を言った。
「私はこの手紙を渡します。」
私は自分の意思を伝え、戻った。走って。
タッタッタ…
先生から逃げ出した。私は走りながら思った。
「これでいい…。」
先生は引き留めた。
「香奈梅さん。待ちなさい.。」声が聞こえた。
「香奈梅ちゃん。」
たくさんの声がした。そして、教室前。振り返ると野球部のみんながいた。
懐かしい…と思った。
「今帰り?」私は頷いた。
野球部のみんなは揃って言い始めた。
「浩雪君が香奈梅のこと好きだって言ってるよ。」
僕は友たちがそろって言い始めたので防止退勢にはいった。
どうしてかと言うと自分で伝えたかったからだ。彼女に…。
「おいやめてくれ。自分で言うから。」けど遅かった…。
彼女は答えた…。
「ありがとう。知ってるよ。」僕は尋ねた。
「まだ自分で言ってないのにどうして君は知ってるんだ。君は僕の気持ち知らないはずだよ。」私は答えた。
「私も同じ気持ちだったから。知ってるんだよ。私たち小さい頃から一緒だったでしょ。あの頃から…だから知ってるんだよ。」みんなは言った。
「よかったな、浩雪。」
「…おう。」
僕と香奈梅は不器用だった。
私は探した。未来でなくなった彼を。
「あっ、そうだ。この中に昌樹君がいる。」
「俺だけど、なに? 香奈梅ちゃん。」私は昌樹君に言った。
「今あなたに伝えることがあるから。この世界だから言っておくね。昌樹君は高校の終わりにいなくなってるの。川でおぼれて消えたから。私、親に止められてあなたの最後の顔見られなかった。ごめんね。」涙がこぼれた。
昌樹は言った。
「俺は死んだのか。君のいる世界で…川で遊んでいて。泳げず。君に会えず。君の人生が崩れ落ち、変わったのか。」
「うん。気がつくと私の人生は止まっていた。みんな離れて、誰にも会わず思いも伝えられずあなたのお墓参りに行き、話したの。でも浩雪君にも会えず、結局連絡取れただけ。」
「…。」
僕は言葉が出なかった。香奈梅は僕に謝り始めた。
「ごめんね。約束守れず。一緒に来るって約束したのにごめんね。」僕は思った。
ああ、君は謝ってるのに。僕は何もできなかったのか。君はいつも仲間思いで明るく、優しいし、おとなしい。そんなまじめな香奈梅だ。だから君はあの世界でずっと墓の前で泣いていたのか…何度も何度も…だから僕は決めた! 僕にできることはこれしかない…。
彼は私の手を握ってくれた。
「昌樹君…。」
「ありがとう。香奈梅。香奈梅の浩雪に対する思いは届いたよ。もし俺がいなくなったらちゃんと顔見せてね。香奈梅。二人でできなくてもいい。ちゃんと報告しろよ。プレゼントは入らないから。できれば友たちになった浩雪とともに僕に会いに来てくれるとうれしい。それがこの世界だ。」
「うん…約束する。」
俺は同情した。香奈梅と昌樹が訳わからん約束をしているからだ。
「おい、なんの約束だ。おい。俺にも教えてくれよ。」
「秘密の約束だよ。」
「はあ?」
僕らの友情は忘れられない友情になっていた…。私は浩雪君に近づいた。
「浩雪君。渡す物があるの。」
「なに?」
「本当は渡したかったけど会えなくなってるから今渡しておくね。」私は彼に手紙を渡した。
「ありがとう。じゃあ読むよ。そこで待っていて。」
「うん」
私は彼が手紙を読み終わるのを待っていた。彼は私の手紙を読んだ。
僕は手紙を読んで思った。「これは僕の思いだ。僕に対する思いだ。僕だけにここまで。なのに僕は君を待ち続け待てず…それでも君は探し続けてくれた。だから僕は…。」彼は私の手を握った。
ぎゅっ
「浩雪君。」
しばらくして彼の頬から涙がこぼれた。彼は私を抱きしめた。
「浩雪君。」
「ありがとう。」
私は彼の胸の中で頷いた。その瞬間、突如風邪が吹いた。
風は勢いよく私たちのほうに激しく吹いてきた。嵐が吹くように…。
「なんなんだ。これは。」浩雪は言った。
「わからない。けどこれはこの世界のだけを狙ってるんじゃない。香奈ちゃんを狙って何者かが現れてきてるんだ。」
「誰なんだ。あれは。」
彼らは見た。天女の姿をした巫女を。
「巫女だ。悪魔の姿をした。うわさでは聞いたことあるがあんな巫女を見たのは…初めてだ。」巫女は私たちの前に降りてきた。
「巫女だと? あれが香奈ちゃんを狙ってるのか。」
「確証はないがおそらく。」香奈梅は尋ねた。
「あなたは…あの時の?」巫女は答えた。
「はい。私はあの時の巫女よ。これはあなたが望んだ世界です。素敵だと思いませんか? 楽しい世界だと思わない?」私は否定した。
「私は望んでないわ。あなたが勝手に判断しただけの世界よ。それに私はこんな世界望んでない。ここにいる浩雪君に助けられて、仲間に助けられてすごしてわかったんです。私たちの人生は違うけどでもまたいつか会えると言うことを。たとえ好きでも、かなわない恋でも友として生きられるということを!」
「香奈梅…。」
願い主は笑っていった。
「お互い好きなのに。」浩雪は言った。
「人の人生は変わる。それでも私たちは同じ世界で生きてる。仲間だから。」
「そうかしら。本当は未来で会ってないのですね。ただ連絡が取れただけ。では私が変えてやりましょう。」私は言った。
「変えられてたまるもんですか。私の心は炎に包まれている。あなたに染められる心じゃない。私は自分の未来を作る。」その時、浩雪が私の前に立った。
「浩雪君…。」
「大丈夫だ。俺がこいつらから守ってやる。香奈梅の未来のために。」願い主は言った。
「終わりにしましょう。さあ幸せになり未来へ帰りましょう、香奈梅さん。」敵の光が激しく香奈梅に降りかかり始めていた。
「そんなことさせない。香奈梅は俺が守る。」
「浩雪君…。」
彼は私の手を握った。その時、仲間が声をかけてくれた。
「俺たちもついてるぜ。香奈梅は俺たちみんなのものだ。独り占めするなよ。」浩雪が仲間を振り返って言った。
「昌樹、みんな…そうだったな。みんな、ごめん。」
「いいよ。香奈梅、俺たちもお前を守るぜ。」
「みんなありがとう。」
私は思った。心の中で…。
「野球部のみんなは私のことが大好き。みんな私のもの、浩雪君だけじゃない。」自分の心の中に強く持ち続けた。
「ひとつ聞いていい? この世界に来た私をどう思う?」彼は言った。
「俺はどんな世界に来た香奈梅も大好きだよ。」彼女は笑って言った。
「私も大好きだよ。」僕は言った。
「ああやっと届いた。」私は思った。
私の思いも。届いた。
浩雪は願い主を訪ねた。
「待てよ。お前。」
敵は振り返った。
「僕はこの世界だけの。これからもじゃない。俺は浩雪。こいつのこの世界だけの恋人だ。」敵は悔しさと怒りの顔をした。私の前にいる浩雪は笑っていた…。願い主は怒りに狂い、私たちに攻撃をしかけた。
私たちは笑った…手をつないだまま…例えかなわぬ想い出も…。
巫女の光は激しく、雷のように光を放ち始めた。
そして、その光は香奈梅に襲いかかり始めた。香奈梅は瀕死状態に陥った…。
「うっ、浩雪君!」
「香奈梅、俺を信じてくれ!」私は浩雪君に抱きしめられた。彼には光を感じた。暖かな光を。
暖かい。
私は思った。
(どうして彼の胸の中は暖かいんだろう。そうだ私、浩雪君たちに助けられたんだ。だから私は生きられる。帰れる道が開けてるんだ。)私は浩雪君に抱きついた。
…ドクン …
そして、僕の鼓動が鳴り響いた。
私は言った。
「みんなが私を守ってくれる。だから私はみんなを信じる。どんな世界でも、彼らを。ここで死ぬわけにはいかない。」香奈梅はほうきを握りしめ、立ち上がった。
「こいつ。我の力を撥ね除け立ち上がるとは。なかなかやるわね。見える彼女の炎に燃えてる心が。まあいいわ」。
「ねえ、少し誉めてあげるわ。厚い友情と恋をね。だがそんなもの私が変えてあげるわ。」巫女は強力な光の竜を放ち、破壊の光で香奈梅を突き飛ばした。
香奈梅は竜の能力にやられ、教室の壁にぶつけられ、動けなくなった。
僕は香奈梅の傍に駆け寄った。香奈梅はそのまま倒れこんでしまった。
「香奈梅。大丈夫か?」
「助けて…。」
「助けるよ。」
願い主は時空の力を放ちながら両手を広げ、笑いながら叫んだ。
「さあ竜よ。あの小娘にとどめを刺しなさい!」その瞬間、竜が現れた。
「あれが時空竜。やつの一部だというのか?」
「時空竜…。」
竜はセイランに言った。
「小娘、我が力により別世界へ飛び去れ! ライト!」
竜の稲妻の光がまぶしく私に降りかかろうとしていた。
「浩雪君!」
浩雪は語った。
「覚えてるか香奈梅? 君と僕は幼なじみで幼稚園、小学校、中学も一緒なんだよ。たぶん、向こうの世界でもそんな運命だったかもしれない。君はそんなことも忘れたのか?」
私はその話を聞き、後悔した。今まで気づかず生活していたことに。
「ごめんなさい。気づかないで。でも途中で気づけてよかった。ありがとう。」
「香奈梅。俺と香奈梅は幼稚園の頃から俺たち一緒だったんだ。」浩雪はモップを持ち、香奈梅の前に立ち、彼女に告げた。
「この世界でもそうだよ。」
香奈梅は涙を流した。
「浩雪君…。」
私は下を向き彼の名前をつぶやいた。
「この世界でも同じ学年になり、同じクラスになり、同じ班になれてうれしかった。」浩雪は言った。
「僕は未来の僕を覚えていないが…。」私の頰から涙がこぼれ落ちた。
「私もうれしかった。ありがとう、浩雪君。」
バタン
香奈梅は体に染みついた光の痛みにより崩れ落ちるように倒れこんだ。
「香奈梅。大丈夫か?」
香奈梅は胸を押さえ苦しんだ。
「あーッ、痛い! まぶしい…。」
巫女は笑っていた。自分が支配した少女が命を絶とうとしているからだ。
「お前、香奈梅に何をした?」
「二度と戻れなくしたのよ、あの時代に。」
「何だと!」
「浩雪君、私はもう駄目よ…。」
「あきらめるな、香奈梅。まだ俺がいる。俺が未来に返す。だから行くな、香奈梅。」
がさ
僕は香奈梅に自分が言えない分をキスで込めた…。
「香奈梅ちゃん。」
私は精神をさまよっていた。
「ここはどこ? ああ、私死ぬんだ。ここは暖かい…。あれ? 光が見えるわ。それにみんなの声が聞こえる。
浩雪君の声も…私は…?」
ぱち
私は目を開けた。奇跡は起きた。セイランは香奈梅の意識が戻ったのをみて驚いた。
「何? 私の術が解き放たれただと! なぜだ?」
「あれ? 私…。」
「香奈梅、よかった。意識が戻って。」
「浩雪君。私どうしたの?」
「あいつのせいで未来を変えられかけて、命が取られかけてたんだ。」
「そうだったの。でも浩雪君が私を助けてくれたんだよね。ありがとう。」
「おう。」
浩雪は香奈梅を抱きかかえ、セイランの攻撃を躱した。走りながら。
「ちょこまかと! 許さないわ。そろそろ終わりよ。死になさい。終わりよ!」セイランは死の光を発動させた。それは悪の光だった。
光は一直線に太陽と月の光を放ってきた…。
「…香奈梅。大丈夫だ。」
「うん。」
僕は香奈梅を抱きしめた。その瞬間、僕が光輝いていた。
「これはなんだ。けど今は関係ない。香奈梅を守るためなら俺は何でもするぜ。」
ピカーッ! バン!
光は僕らを飛び越え、グランドへ落下した。
バン
巫女は驚いていた。
「何? 私の光を跳ね返したですって。なぜだ?」浩雪は香奈梅を抱きかかえて言った。
「それは人と人が心を通じてるからだよ。」 願い主は悔しさの表情を見せた。
浩雪は言った。
「俺と香奈梅は未来が違っても結婚できなくてもつながってるんだ。」
「くっ、一時撤退よ。」
願い主は撤退した。しかし、彼女はこれで諦めたわけではなかった。
香奈梅は俺に触れ、言った。
「浩雪…君、ありがとう…。」 浩雪は言った。
「さあ。お前を追い出す時が来た。香奈梅を戻すために。お前が今撤退してまた現れようと、俺はこいつらとお前を倒す。行くぜ。香奈梅。野球部のメンバーたち!」
昌樹たちは言った。
「おう!」
果たして浩雪たちは願い主を追い出せるのか。