時空乃香菜梅

【時空家の姫】
私達は時空家の二階に辿り着いた。辿り着いた瞬間、願い主が現れた。
「よくここまで辿り着けたわね。けどこの先は行かせるわけにはいかないわ。香菜梅、あなたはこの世界で暮らし、このセイランと一つになり、この地を破壊するのだ。そして時空の女王となり、浩雪という青年と幸せな楽園で暮らすのよ。」
「断る。私はあんたを倒し、時空の扉に行く。そして未来に帰る。」
「帰っても無意味よ。幸せにはなれない。」亜由美はセイランに言った。
「セイラン。お前の考えは間違っている。俺は一度時空間で貴様と何年も戦ってきたが貴様には感情もない。夢もない。だから支配することしかできない。だ
から俺達の気持ちがわからないかもしれない。けど人にはみんな人生が違う。幸せになる道はたくさんある。けど時空に住む時空村の人には感情もない。」
「あなたの言い分は時空家の考えと違うようね。哀れな人間ね。あなたも仲間達も。なら私が正してあげましょう。」セイランは羽を広げ、手を広げ、呪文を唱えた。
「時よ。私の願いを叶えよ。精霊光。」
ピカー
セイランの体から光が解き放たれた。その瞬間、光が時空の空中から解き放たれた。
時空の光は私達に攻撃を仕掛けてきた。
「みんな行くぞ。」
亜由美は時空の呪文を唱えた。
「時空の力よ。我が糧となり時空の邪悪な力を破壊したまえ。時空光ソード!」亜由美が放った光はセイランの力とぶつかり合った。
「今だ。浩雪。」
「おう。彼方の光よ。大地と共に古の闇を浄化したまえ。」
「キュウキュウジョリツジョウ!」
浩雪の陰陽術は亜由美の力と共にセイランを闇から光に解き放った。
「あー、なんて。そんな力でこの時空家の巫女が死ぬわけないでしょ。」
セイランは笑って時空の粉となり消えた。だがその粉は私達に襲い掛かってきた。
バンバン
「なにこれ。」
亜由美は危機に陥った。
「任せろ。禁!」
浩雪は亜由美と自分を結界で守ろうとした。しかし、時空粉は結界をすり抜けようとした。
「くっ、なんて強さだ。結界をすり抜けようとしてる。この結界も長く持たない。」
「私に任せて。古の精よ。汝に応えコアの闇を打ち砕きたまえ。ライト―!」香菜梅が放った光は時空の粉を貫いた。
時空の粉は苦しみだした。
「あー」
「今よ。お姉ちゃん。」
「うん。古の光よ。砕かれた悪しき闇を人の姿に変え、浄化したまえ。精霊フラワーライト。」紗綾が放った光は砕かれた時空の光を包み込んだ。その瞬間、粉は人の姿に戻った。
セイランは苦しみ、叫び出した。
「あー苦しい。だがまだ終わるわけにはいかぬ。時空破壊精霊光!」セイランは最後の力を振り絞り、破壊の力を解き放った。
「なら私が食い止める。光波紅フラワー」
紗綾は光の花の力でセイランの破壊の力を浄化した。だが浄化したセイランの力は復活した。セイランの力は紗綾に襲いいかかった。
「そんな。私の力が効かないなんて。このままじゃ私死んじゃう。どうすればいいの。」紗綾は涙を流しながらセイランの力を見つめた。
「危ない。紗綾!食らえ。燃えつき、子の歌声よ。灯せ、歌え、光よ。悪しき亡国の闇を祓いたまえ。はー」友也は、紗綾の前に立ち、剣を突き、光の神の力を放ちながら舞をした。
その瞬間、セイランの力は消えた。
「今だ。三保さん、日登美さん。」
「うん。聖なる光よ。汝の理により、古の光を解き放ちたまえ。光光精霊イルーション。」
日登美は光の精の力を解き放った。その力はセイランの体を包み込んだ。その瞬間、セイランはまた再生しようとした。
「させない。食らえ。時空青龍、朱雀ソード!」
三保は再生しようとしているセイランを神の剣で切り裂いた。
その瞬間、空が光った。セイランは消滅し、光となった。
光となったセイランは亜由美達に告げた。
「この時空家の巫女を倒したことを祝福しよう。そなたらの力は以前戦った頃より強くなっています。私も驚きました。あなた方はもしかすると未来に戻ることができるかもしれない。ですがこの先は私より強い時空家が存在します。そこには私の父もいます。人ではあるが強いお方です。気をつけてください。あなた達の旅に祝福を。」
セイランは時空の結晶となり消えた。
「行こう。みんな」
私達は階段を上るとスーツを着た。
金髪の長い髪をした男が立っていた。その男は腰に剣を身に着けていた。
「おやおや、これは、これは敵が勢ぞろいだ。君たちが無事だということは我が主が君たちに負けたということだ。なら私が仇を撃たねばならないようだね。
この使い魔エリアスが君たちを時空の地獄に葬ってやろう。」エリアスは剣を抜き呪文を唱えた。
「我が剣よ。悪しき古の者どもを時空の闇に葬れ。天界時空呪縛ソード!」天界から千本の剣が現れた。
「打ち砕け!はー」
エリアスが放った千本の剣が私達に襲いかかった。
「こんなところで死ぬわけいかない。聖なる光よいにしえの籠の光りで悪しき刃を
打ち砕け!はー」
亜由美が放った時空の光はエリアスの力を打ち砕いた。だがエリアスの力は亜由美の力を打ち砕き亜由美に襲い掛かろうとした。
「くっ」
「残念だが貴様の時空の光は、私には聞かぬのだよ。私に聞くものは何もない。
私は神に近い存在である。貴様らが地獄のはてまで行こうとしてるのはわかる。だが私には
何一つ。聞かないのさ。私は千年も生きているから。死ぬのは貴様らだ。ははは」
「そうわさせないぞ。エリアス彼女を殺させるわけにはいかない。聖なる闇よ。いまこそ時空の光を破壊せよ。」
浩雪が放った闇の光はエリアスの力を切り裂き、傷を負った。エリアスの腕、首は消えた。
「助かった。浩雪ありがとう。」
「ああだが切った感じがしない。なぜだ。」
「それは私が死んで内からっだ。」エリアスは立っていた。
「どういうことだ。」
浩雪と亜由美は驚いた。エリアスは言った。
「驚いきだろう。私が生きてることに。一つ忠告しておこう。私は首や腕、そして体、足、すべてを切っても死なぬ。さっきも言ったろ。私には時空の力も通用しないと。」
「くっ鬼だ。」
「そう私は時空の鬼ともいわれている。だが残念だ。君たちをここから行かせないように頼まれていてな。残念だが残ってくれるか。そうすれば命は助けてやろう。ただではない。私に従い、私の配下になることだ。この時空の呪詛を飲んでな。人数分ある。
言い忘れていたがこの時空の血はアリス様の時空の血だ。君たちも我が一因となり香菜梅を時空家の一員とするのだ。」紗綾(さや)は剣を抜いた。
「残念だけどそういうわけにはいかないわ。いくわよ。友君」
「おう」
紗綾(さや)は剣を突き、呪文を唱えた。
「いにしえの光よ。彼方の星に百鬼夜行の光を解き放ちたまえ。颯花灯光烈婦!」光の炎がエリアスを包み込んだ。
「くっ聞かぬのに放つとは。だがこれはどうだ。破壊殺暗黒光雫烈風!」エリアスは紗綾の力を跳ね返した。
紗綾は傷を負った。
「くっ三保さん今よ。」
「わかった。食らえ。聖なる青龍よ。今こそ光を照らしたまえ。青龍アクア―ブルーバスター」
三保が放った青龍の光はエリアスの力を跳ね返した。その瞬間、エリアスの体は砕けた。
だがエリアスの体は再生しようとした。三保が光は彼に命中したが体はバラバラにいなり3体は三体に分裂された。
「奴の生きようとする意志が彼の通夜差なんだわ。日登美ちゃん今よ。私がバックアップするから感知術でエリアスの弱点を見抜いて。」香菜梅は指示した。
「わかった。行くわよ。聖なる聖霊よ。汝の命にしたがい古の闇の現況の姿を映し出したまえ。
精霊ライト!」
ピカー」
「見えたわ。心臓よ。分裂した体に心臓とつなぐ細胞があるわ。そこをたたいて心臓を切って。彼の心臓は時空の血でできてる。いまよ。香菜ちゃん、友也さん。」
「わかった。いくわよ。お兄ちゃん。」
「任せよ。」
香菜梅は頷き、術を唱えた。
「古の光の精よ。我が時を超え、我力となり旭蓮花ソード」
香菜梅は光りの旭と花の蓮花の力を使い。エリアスの肉体を切り出した。
エリアスは苦しみだした。
「わー私の体が痛い痛い。早く再生しなければ。再生ができない。体g一つに
ならない。なぜだ。そうか。三保という少女に体を切られたとき細胞を破壊されて心臓にアリス様から頂いた血が流れないんだ。くっ体がもたない。再生が時間かかる。間に合わない。私の心臓こい。早く。私の体に戻れ!」彼の心臓が動いた。
「お兄ちゃん今よ。」
「おう。」
友也は術を唱えた。
【呪文】
青龍の力よ。汝に答え竜の力を解き放て。清清青無添光!」青き光りが解き放たれた。
第二形態発動!聖なる紫月の巫女よ。汝に答え月の光を解き放て。そして誠のゆらめく光よ。風舞の力を解き放てはー」
友也が放った神の風、ゆらめく光、紫月の光は青龍の力と融合した。
そしてその力は友也の剣に宿った。
ピカピカ
友也は輝いた剣を握り、エリアスの心臓に走り、近づいた。
「いくぞ。エリアスこれが俺の神の力だ。食らえ。朝比奈温羅ソード!」友也はエリアの心臓を切り裂いた。
「何?私の心臓が破壊された。アリス様からいただいた命が消える。あー助けてくれ!アリス様。あー」
彼もの心臓は粉々になり、液体化になった。そして、液体から涙があふれた。
「ああ私は彼女の顔すら見えず死ぬんだ。私は彼女をどう思っていたんだろう」少女の姿が見えた。
「あれは誰だ。」
「アリスよ。エリアス。私はあなたの初恋の人。」少女は液体になった彼に触れた。
「初恋…そうか君はあの幼きアリスか…」
「そうよ。あなたがみている私は切り裂かれた穴tの心臓が呼び起こした私。
あれは私の血だから。」
「そうか…」
「私はあなたを見てきたわ。ずーと」
「けど君は私より人間を選んだ。だから私は一人にした。」
「ごめんなさい。あなたをこんなふうにしたくてしたわけじゃないの。」
「わかってる。けど俺は寂しかった。隣にいてもただの付き人しかいられなかった。」「寂しい思いをさせてごめんね。でももう大丈夫。この地は幼き私がささげた心臓。
私のもう一つの心臓は大人になった私にあるから大丈夫。これからはずーと一緒にいられるわ。」
「本当か」
「ええ。一緒に遠い、時空の世界に行こう。母さんも、父さんもそこにいるわ。一緒にしあわせになろう。エリアス」
「ああ。行こう」
少女は液体化したエリアスを吸収し、空へと消えた。
「消えた…あの少女はいったい何?」香菜梅は亜由美に尋ねた。
「おそらくアリスの力から生まれた幼きアリスの肉体だ。」
「どうして?やつは生きてるんだ。」浩雪は亜由美に尋ねた。
「詳しいことは知らないが幼き頃に儀式あげたんじゃないか。それで
旧型心臓が別の肉体に入り、新たな心臓が彼女の体に入った可能性がある。
詳しいことは知らないが」
「なるほど」
三保は言った。
「そうなると時空国にはまだ隠されたなぞがあるってことになるわ。」亜由美は言った。
「そうなるな。おそらくこれから戦う相手は時空王、セイニア、アリス王妃、時空王だが奴らには何か秘密がある。それも踏まえて戦いに備えな
といけない。傷の手当が終わり、少し休んだら
4階にいくぞ。いいな。」
香菜梅達は頷いた。私達は日登美の回復感知魔法で治療した。そして休息をはじめた。
一方、セイニアは時空戦争の状況に気付いていた。
「マリーレイビスです。報告したいことがあります。お嬢様。」
「なんだ。」
セイニアはレイビスに尋ねた。
「兵士全滅。時空家の姫・セイヌス・セイラン死去、使い魔エリアス、行方不明」
「お姉さまも。兵士も死んだだと。エリアスはどこに消えた。」
「わかりません。ですが切り裂かれたという情報を天界から聞きました。
エリアスはアリス様の幼き魂に連れていかれたと。」
「なんということだ。もはよ私しかいないようだ。レイビス姉の仇は必ずとる。
時空魔法呪印をここにはるぞ。準備せよ。」
「はい。」
レイビスは呪印の準備を完成させた。
「準備ができました。」
「では始めよ。我が名はセイニア・。時空の神よ。汝に光を与え、今こそ神の光を我に与えよ。
ライト精霊天空精錬!」
ピカー
呪文刻印から時空杖が現れ、巫女が現れた。
「我は、サイレント精霊巫女。ルシファーマリアと申します。主セイニア様。
なんなりと明示ください。」
「マリア。我は主セイニアである。時が来た。邪悪な時空当罰部隊亜由美達、そして我らの道具乃香菜梅を破壊するぞ。共にしてくれるか?」
「仰せのままに」
「レイビス。私のサポートを頼む。」
「はい。」
セイニアは手を広げた。
「さあはじめよう。私と時空戦争を。」続く
【時幾城物語】
かつてこの地は無限の時空により広がっていた。それを広げる役目の巫女が存在した。
彼女の名はセイヌスと呼ばれる巫女であった。
彼女は時空を支配するため。人の世界に舞い降りた。そして、そこで旭という青年に出会った。
彼は蓮花というチームのメンバーの一人である。踊りもうまく、才能もあった。旭川をイメージした舞ができる人であった。
巫女は彼の故郷、岡山を支配しようとした。だがそこに旭という青年が現れた。
彼は尋ねた。
「君はここで何をしている。」巫女はこう言った。
「この世を支配していると。」
彼は彼女に近付いて手を差し伸べ、言った。
「君がしてることは罪である。この世界でいえば犯罪である。でもそれが君にとって
大切なことならば私がこの故郷をまもるために君のもとに行く。」彼女は彼の優しい笑顔で問いかける姿をみて惚れた。彼女は言った。
「なぜそこまで私の犠牲になってまで私を求める。命を捨ててまで。私と行けばあなたは人間だった頃の記憶も忘れ、自分が誰かも忘れる。それでもいいの。」
「ああ。それがこの世界を救えるのなら構わない。」
「どうして。」
「君を愛したから。君が空から舞い降りた瞬間、僕は君に恋をした。
君がほしいと思った。好きだから。だがこの気持ちは偽りではない。事実だ。」巫女は笑って彼の手をとった。「あなたのいうこと理解しました。この世界には支配しません。あなたが身代わりになるとおっしゃいましたので。あな他の意思を受けいれ、あなたを連れていきましょう。
友に参りましょう。旭様。」
「ああ。」
旭は巫女の手を握り、空へと消えた。旭のいた世界は巫女の支配から救われた。
月日が流れ、旭とセイヌス王妃の間に、巫女が生まれた。旭王はその巫女にアリスとつけた。
アリスが物心ついたころ、セイヌス妃はアリスに言った。
「アリス。あなたは時空家の力をそろそろ覚えないといけません。召喚魔法を習得しなさい。」
「はい。お母さま。」
アリスは召喚魔法のお勉強をした。
そして、召喚魔法を母の前で披露する日がきた。
「さあアリスよ。見せてみて。あなたの召喚魔法を」
「はい」
アリスは男性の死体を呪印の前においた。召喚魔法を唱えた。
「第一魔法解放。いにしえの光よ。汝に答え時空の魂を解き放て!転生生命光ライトラートン」アリスの放った光の召喚魔法人の体に入り込んだ。その瞬間、止まってた行動が動いた。
アリスは再び召喚魔法を唱えた。
「第二魔法解放。聖なる命よ。我が問いにこたえ青龍の光りを我に移し、彼の新たな命の生と入れかえさせ新たな命をささげたまえ。イルーテイアライト。」
アリスが放った第二開放魔法はアリスに解き放たれた。そしてその光はアリスの心臓に放たれた。
彼女の心臓は人間の体に入った。そして奇跡がおきた。人間の肉体で息を吹き返した心臓がアリスの中に現れた。
そして人間は目覚めた。
「成功ね。アリス。さすが人とこの巫女。セイヌスの間に生まれた。娘よ。母は嬉しい。」
「これからのあなたの活躍を祈っています。」
「はい。お母さま。」
母はアリスの前から姿を消した。目覚めた青年は彼女に尋ねた。
「君は誰だい?」
「私はセイヌス。アリスよ。よろしくね。」
「よろしく。僕は誰なの?」
「あなたまだ名前がなかったわね。私がつけてあげる。今日からあなたの名前はセイヌス。エリアスよ。」
「エリアスいい名前だ。よろしくアリス。」
「うん。けどあなたにはまだ何か足りない気がする。そうね。人神の血よ。私があげましょう。エリアス。こっちにおいで。」
「はい主。」
エリアスは彼女に近付いた。彼女は僕に口づけをしてくれた。」
その瞬間、奇跡が起きた。僕の体に彼女の血が入った。心臓まで。細胞を透して。とても温かかった。彼女の血はおいしかった。愛を感じた。
「終わったわ。」
「ありがとう。とても幸せな気分になったよ。」
「よかった。エリアス。あなたはいま私のものになったの。これからよろしくね。」彼女は大人になった。俺は彼女の使い魔になりずっとささえてきた。
彼女は母と父に人間の世界を支配する計画を命じられた。俺は彼女と共にその世界に付き人として行った。そこで出会ったのは涼宮夕日という青年だった。
彼はかつてのアリスの父と同じ道を選び、時空家に行った。彼の故郷の支配は防げたのかもしれない。けど俺は寂しさを感じた。
「私を彼女は大切な人として認めて血も与えてくれたのに。彼女が夕日という青年に恋におちたからだ。私はいつか必ず、君を妻にする。それまで見届け続けると心に刻んだ。これが、アリスと出会った最初の物語である。
終わり
【セイヌス・セイニアと時空乃香菜梅達】
エリアスとの時空戦争を終えた。私達はセイニアがいる階にたどり着いた。
dがそこには彼女の姿はなかった。風が吹いてた。
「風が吹いてる。何か気配を感じる。」鈴は尋ねた。
「気配て。私は何も感じないよ。」
「セイニアンの気配とあともう一人の気配感じる。鈴が感じないのは未来からきたから
かもしれない。過去の世界の俺達は時空に守られながら生活してきたから気配わかるんだ。」
「感心してる場合じゃないわ。来るわ。」バン
三保は剣を抜き、見えない風を切り裂いた。
「もう一つくるぞ。時空ソード!: バン
亜由美は時空剣で風を切り裂いた。
「なんて強さだ。」友也は剣を抜いた。
「きりがないわ。亜由美ちゃんなんかいい案ある?」
「風を切り裂いてる間に奴の居場所を見つけ特定し、この風をぶち壊すことだ。」「それは俺達にまかせてくれ。」亜由美は言った。
「わかった。それまで私達が風を切っていくわ。」
「ああ」
「行くわよ。亜由美ちゃん。」
「おう」
二人は剣を抜いて、時空風を切り裂き続けた。
「俺達も行くぞ。古の光よ。汝に答え。古の闇を打ち砕け。ライトソード!」浩雪は風を切り裂き、光を解き放った。
「今だ。日登美さん。」
「うん。いにしえの光よ。汝の姿を映し出したまえ。えにしライト光欄」日登美が神の力を解き放った次の瞬間、巫女、青年が姿を現した。
「見えたわ。あれが巫女とその使い魔よ。」
「了解。行くわよ。聖なる光よ。精霊の古の光りを邪悪な悪しきものにあたえ浄化せよ。
ラートンレクイエム!「
香菜梅が放った光の光線は巫女と使い魔に命中した。
「いまよ。お兄ちゃん」
「おう食らえ。風吹紅蘭藍染和音青龍ソード!」
バンバン
友也が天井に神の力を解き放った瞬間、時空風は消えた。
「さすがだ。我が主の時空風を撃つ砕くとは。だがここからは私とセイニアがお相手いたします。
「私はレイビス。さあ私のものになってくれないかな。」
「ことわる。」
香菜梅は言った。
「なら私が君をとじこめてやろう。聖なる光エターナル!」 ピカー」
レイビスの放った光が香菜梅に襲い掛かった。
「そうはさせない。聖なる光ソードライト!」浩雪は光りの力でレイビスの力を破壊した。
「なかなかやるではないか。だが私を葬ることはできない。なぜなら私も彼と同じで時空の鬼だから。君たちがどんなに砕いても切っても切れる場所などないんだよ。
私の体をみるがよい」
バン
レイビスは体を切り裂いた。香菜梅達は驚いた。
「自分の体を切ったっだと」
友也は指さした。
「見ろ。あいつ弱点ないぞ。」
日登美は感知術を唱えたが弱点が見なかった。
「そんな。私の能力が効かないなんて」日登美は涙を流した。
レイビスは言った。
「驚いたか。だが焦ることは考えて探す切り裂いても構わない。
さあおいで。時空の戦士たち」レイビスは手を広げ笑った。
「大丈夫だよ」
香菜梅は日登美の手を握って言った。
「日登美ちゃん。大丈夫。必ず弱点は見つかるそれまでみんなで考えましょう。
戦いながら」
「うん」
日登美は笑った。
「皆私に考えがあるの。ちょっと聞いてくれる?」
「うん。」
浩雪達は集まった。
「まずあの天井なんか光って見えない?」 香菜梅は浩雪達に尋ねた。
「確かに光って見える。あの天井をどうする気だ。」
「あそこに能力を打ち込んで破壊する。もしかしたらあれが彼の弱点化も。それでみんなにお願いがあるの。亜由美と三保、お姉ちゃんでレイビスを切ってほし、再生しても切ればいい
その間、私と浩雪、お兄ちゃんであの天井を破壊する。」
「わかったわ。レイビスは私と三保に任せて。その代わりそっちは任せたわよ。」
「うん」
「じゃあ作戦開始だ」
香菜梅と浩雪は頷いた。
「話は終わったかな?なら私の力で新たな世界に行きなさい。聖なる光よ、美しき者たちを新たな場所に飛ばしたまえ時空精霊!」
レイビスは手を広げ、時空精霊術を解き放った。
「そうわ。行かない。エンジェルライトバリアー」
紗綾((さや)は天狐の光りで時空精霊呪術を破壊した。
「今よ。亜由美さん。」
「おう。いくぜ。聖なる時空の女神よ。汝に答えいにしえの闇を打ち砕け。時空天空ソード六連」バンバン
亜由美は時空剣でレイビスを切り裂いていった。
「くっ今だ…三保!」
「うん。光の剣よ。我が力に答え闇を打ち砕け!ソードライト!七連バスター」
バンバ
「やるではないかこれでは身動きができないだが切っても再生している。いつまで君たちは攻撃続けられるかな」
「くっ急いで香菜梅!」
一方、香菜梅は天上に向かい術を唱えた。
「古の光よ。汝の命に答え。光を解き放て。クリスタルライトソード」香菜梅が放った光は、天上を通り抜けた。
その瞬間、天上が空き、光が現れた。その光は心臓のように動いていた。
「お兄ちゃん。浩雪君。あれがレイビスの本体よ」
「おう。あとは任せよ。いくぞ。浩雪」
「おう」
友也は地面に剣を突き、術を唱えた。
「いにしの風の神よ。汝の命に答え。輝きの光を悪しき時空の力に時放て、
風輝烈婦ソード」
友也が放った光はレイビスの本体に命中した。その瞬間、彼の本体は、時空の力に浄化され破壊された。
「今だ。浩雪!」
「おう。食らえ。ライト時空ソード」
浩雪は時空の光の力を解き放った。その瞬間、破壊されたレイビスの体は粉々に
なり崩れた。」
亜由美達が切り裂いていたレイビスが消えた。本体のレイビスは苦しみだした。
「あーこの我が。痛い。小娘どもよくも私の体を破棄したな。このことわ。死んでも忘れぬ。
あー」
レイビスは涙を流しながら消えた。その瞬間、セイヌス・セイニアが姿を現れた。
「そなたたち。私の弟に何をした。許さぬ。このまま逃がすとでも思っているのか。
違う違う。私はそなたらを逃がすぬ。ここで死んでもらう。時空の姫ども。」
続く