言ノ葉綴り

祖国を……
君を守るために幾人もの命を奪った。
雨が降る度に血で汚れた(けがれた)己の肢体(からだ)が少しでも清い人間(ひと)へと戻れるように……と、願い、佇む。
「風邪、ひくよ」
そっと差し出された空色(みずいろ)の傘。
柔らかな言葉(こえ)とあったかな君の笑顔。
「帰ろう」
何の躊躇いもなく君が手を繋ぎ、歩き出す。