言の葉綴り

不器用な貴方(あなた)からの最初で最後の贈り物は貴方と私(ふたり)が好きな向日葵の花束だった。

貴方(あなた)が108本のオレンジ色の向日葵に託した想い。

私は幼子の手を取り、99本のオレンジ色の向日葵の花束を墓石へとたむけ、佇む。
『この先もずっと、傍で見守っていて下さい……』と、願いを込めて空を見つめた。