ロマンチックな(いきな)演出を嫌う不器用な貴方(あなた)からの最初で最後の向日葵の花束(おくりもの)。 108本の向日葵にそっと託した貴方(あなた)の想いは儚く空へと舞い散った……。 夏の日差しが照りつける快晴の空の下。 私は独り(ひとり)。 今年も赤みがかった17本の向日葵を抱え、2つの墓石の前に佇む……。