それから一年後。
「おはよう、梨紗」
「おはよう、和哉」
毎朝の挨拶は変わらない。でも、今の私は、和哉のことを少しだけ覚えていられるようになった。
完全ではない。でも、彼の笑顔、彼の声、彼の温かさ——それらが、少しずつ心に残るようになった。
「今日は何する?」
「うーん、どこか行きたいな」
「じゃあ、あの公園行こう。梨紗が好きな場所」
「......覚えてるの?」
「当たり前。梨紗のこと、全部覚えてるよ」
和哉は私の手を握った。
ノートにはもう、細かく書かなくてもよくなった。大切なことだけ、記す。
『和哉——大好きな人。忘れても、また好きになる人』
二人で歩く道。
「梨紗」
「ん?」
「ずっと一緒にいような」
「......うん」
たとえ明日、また忘れてしまっても。
彼はまた、私を好きにさせてくれるだろう。
そして私も、また彼を好きになるだろう。
毎朝新しく恋をする。
それは、とても幸せなことだった。
風に乗って、桜の花びらが舞う。
新しい季節が、また始まる。
忘れても、想いは続く。
そんな私たちの、終わらない恋の物語——。
「おはよう、梨紗」
「おはよう、和哉」
毎朝の挨拶は変わらない。でも、今の私は、和哉のことを少しだけ覚えていられるようになった。
完全ではない。でも、彼の笑顔、彼の声、彼の温かさ——それらが、少しずつ心に残るようになった。
「今日は何する?」
「うーん、どこか行きたいな」
「じゃあ、あの公園行こう。梨紗が好きな場所」
「......覚えてるの?」
「当たり前。梨紗のこと、全部覚えてるよ」
和哉は私の手を握った。
ノートにはもう、細かく書かなくてもよくなった。大切なことだけ、記す。
『和哉——大好きな人。忘れても、また好きになる人』
二人で歩く道。
「梨紗」
「ん?」
「ずっと一緒にいような」
「......うん」
たとえ明日、また忘れてしまっても。
彼はまた、私を好きにさせてくれるだろう。
そして私も、また彼を好きになるだろう。
毎朝新しく恋をする。
それは、とても幸せなことだった。
風に乗って、桜の花びらが舞う。
新しい季節が、また始まる。
忘れても、想いは続く。
そんな私たちの、終わらない恋の物語——。
