準透明人間の僕ら

「よかった、よかった」

いつからか、もう忘れた。

だけど、いつから消えたくてたまらなかった。

いつものように学校に行くと、誰とも目が合わなくて。

存在ごと消されたような気がした。

それからなぜか体が幼児体になるし、この学校で消えたいと願う者の手伝いを任されるし。

消えてからの方が大変だった。

でも、色々知れた。

そのまま消える者もいれば、生きる糧を見つけ消えたいと思わなくなった者。

たくさんの人を見てきた。

今回の子たちは、最後まで消えたいと願っていながら消えなかった。

「あの子たちは大丈夫そうだ」

やっぱり、生きていくには大切な存在が大きくなる。

あの二人は生きていける。

「さあ、次は誰かな」




天使のような装いの少年は、今日も消えたい少年少女の願いを叶える。