合間に颯雅が説明してくれて、軍用犬にも探査犬や伝令犬、輸送犬など、さまざまな種類が存在することを知った。戦闘だけではなく、隠れたあやかしの探索や、現場と本部をつなぐ伝令を務めたり、薬を運んでくれたりするのだ。
犬にも個性があり、臆病なものもやんちゃなものもいる。適性を見極めていろんな配置をするということだった。
とくに薄茶のラブラドール、シロマツ号は人懐っこ過ぎて、軍用犬には向いてないらしい。伝令犬としてなら使えるかもしれないので、まだ検討中だという。
お昼前には犬を犬舎に戻し、持ってきたお弁当を別々で食べた。彼が一緒に食べるのを嫌がったからだ。
家でも彼は別で食事をしていた。自分が来る前は功之輔と一緒に食べていたというから、自分が同席するのが嫌なのだろう。
午後は一般の兵に交じっての訓練があった。犬たちは訓練士が別の訓練を行う。
颯雅があやかし役となり、兵たちの攻撃を受ける。
訓練は本当に戦っているかのような気迫があり、はらはらした。
こんな危険な訓練をして、実際にあやかしと戦ってみんなを守ってくれているのだと思うと、胸が熱くなる。
特に颯雅の戦い方はすごかった。
彼はひらりひらりと攻撃をかわして喉元にくらいつく寸前で止める。その機敏さ、強さに感嘆が漏れた。
小さく拍手をすると、彼に見られてびくっとした。
ぷいっと顔を背けた彼が照れていたように見えるのは気のせいだろうか。
「なんで女がいるんだよ」
こぼす声が聞こえて、そちらを見る。
別の隊の人なのか朝礼では見なかった男性で、さきほど颯雅に負けていた。
犬にも個性があり、臆病なものもやんちゃなものもいる。適性を見極めていろんな配置をするということだった。
とくに薄茶のラブラドール、シロマツ号は人懐っこ過ぎて、軍用犬には向いてないらしい。伝令犬としてなら使えるかもしれないので、まだ検討中だという。
お昼前には犬を犬舎に戻し、持ってきたお弁当を別々で食べた。彼が一緒に食べるのを嫌がったからだ。
家でも彼は別で食事をしていた。自分が来る前は功之輔と一緒に食べていたというから、自分が同席するのが嫌なのだろう。
午後は一般の兵に交じっての訓練があった。犬たちは訓練士が別の訓練を行う。
颯雅があやかし役となり、兵たちの攻撃を受ける。
訓練は本当に戦っているかのような気迫があり、はらはらした。
こんな危険な訓練をして、実際にあやかしと戦ってみんなを守ってくれているのだと思うと、胸が熱くなる。
特に颯雅の戦い方はすごかった。
彼はひらりひらりと攻撃をかわして喉元にくらいつく寸前で止める。その機敏さ、強さに感嘆が漏れた。
小さく拍手をすると、彼に見られてびくっとした。
ぷいっと顔を背けた彼が照れていたように見えるのは気のせいだろうか。
「なんで女がいるんだよ」
こぼす声が聞こえて、そちらを見る。
別の隊の人なのか朝礼では見なかった男性で、さきほど颯雅に負けていた。



