バスを降りると、広がるのは鮮やかな竹の世界。
何万本もの竹が、天に向かってまっすぐ伸び、
その間をくぐる風がサラサラと歌う。
「わぁ……綺麗……!
まさに“源氏物語”の世界って感じ……!」
美羽は竹林を見上げてうっとりした。
莉子はテンションが上がり、
「ねぇ美羽が十二単で、椿くんが狩衣着たら、もう完全に源氏物語じゃん!!」
「そ、そんなの想像したら……!」
美羽の耳が一瞬で赤くなる。
椿があんな平安装束で……なんて似合うんだろう。
想像しただけで息が詰まりそうになる。
悠真は手を叩いて笑った。
「でもさ~美羽ちゃん、源氏物語って女遊びしてる描写があるから、椿には無理じゃん?」
「え!?あ、うん!そうだよね!ダメダメ!!」
美羽は即答。
莉子が笑い出す。
「そりゃそうだよね〜。椿くんに限って浮気なんて――」
その瞬間だった。
竹林の奥に、別の学校の制服が見えた。
「ねぇ見て美羽、あっち他校の子たちかな?
制服かわいい〜!」
莉子がはしゃぎながら指をさす。
美羽もそちらを見た――
その瞬間。
「――あー!椿だっ!!」
甲高い、かわいらしい声が響いた。
次の瞬間、
茶色の艶やかなボブヘア、ぱっちりした瞳、
モデルみたいにスラッとした“超絶かわいい女の子”*が、
勢いよく椿へ抱きついた。
「つ、椿〜〜っ!!久しぶり!!」
美羽は目を見開いて固まった。
(………………………は?)
椿は、その子を受け止めきれず驚きながら言った。
「……ま、真白?」
黒薔薇メンバーが一斉にざわつく。
何万本もの竹が、天に向かってまっすぐ伸び、
その間をくぐる風がサラサラと歌う。
「わぁ……綺麗……!
まさに“源氏物語”の世界って感じ……!」
美羽は竹林を見上げてうっとりした。
莉子はテンションが上がり、
「ねぇ美羽が十二単で、椿くんが狩衣着たら、もう完全に源氏物語じゃん!!」
「そ、そんなの想像したら……!」
美羽の耳が一瞬で赤くなる。
椿があんな平安装束で……なんて似合うんだろう。
想像しただけで息が詰まりそうになる。
悠真は手を叩いて笑った。
「でもさ~美羽ちゃん、源氏物語って女遊びしてる描写があるから、椿には無理じゃん?」
「え!?あ、うん!そうだよね!ダメダメ!!」
美羽は即答。
莉子が笑い出す。
「そりゃそうだよね〜。椿くんに限って浮気なんて――」
その瞬間だった。
竹林の奥に、別の学校の制服が見えた。
「ねぇ見て美羽、あっち他校の子たちかな?
制服かわいい〜!」
莉子がはしゃぎながら指をさす。
美羽もそちらを見た――
その瞬間。
「――あー!椿だっ!!」
甲高い、かわいらしい声が響いた。
次の瞬間、
茶色の艶やかなボブヘア、ぱっちりした瞳、
モデルみたいにスラッとした“超絶かわいい女の子”*が、
勢いよく椿へ抱きついた。
「つ、椿〜〜っ!!久しぶり!!」
美羽は目を見開いて固まった。
(………………………は?)
椿は、その子を受け止めきれず驚きながら言った。
「……ま、真白?」
黒薔薇メンバーが一斉にざわつく。



