翌日の朝、現実を直視する瞬間が訪れた。
本当の自分に向き直る必要性を、嫌というほど思い知った。
神楽坂高校は私立という何でもアリアリのルールの下、中間・期末試験のうち主要5教科のみ、結果を100位まで掲示板に貼り出している。特別進学クラスは1クラス40人。一応、学力の上位が選抜されているということもあり、40位までに名前が無いとかなり気まずい状況になる。
登校すると、中央掲示板にできている人だかりが嫌でも目に入る。それが何のためにできている集団なのか、通り掛るとすぐに分かった。1学期の中間試験からの期間を計算すると、中間試験の総合ランキングの公表で間違いない。正直なところ、高校の合格発表の日から勉強した記憶がない。授業中に記憶した内容と中学生の時の貯金でどうにかやっている感じだ。
順位に興味がなかったため、公表されることをすっかり忘れていた。そうではあるが、自分の順位も気になるため、爪先立ちをして集団の後ろから掲示板を確認する。とりあえず、自分が上位ということは有り得ない。可能性としては、20位前後だろうか。
「18、19、20・・・ないな」
上から自分の名前を探すものの、予想していた順位に見当たらない。それから順番に下がっていき、ようやく39番目に自分の名前を確認することができた。
「39・・・ギリギリじゃん」
自分でも、それなりに上位で入学したと思っている。学力だけでいえば、上位5番以内には入っていた自信がある。それなのに、短期間でこんなに順位を落としてしまった。・・・いや、当然の結果だと思う。何もしていなかったのだから。
「おはよう!!」
「ウエーイ!!」
瑠架と大和が朝からハイテンションで絡んでくる。落ち込んでいる時には心底ウザイ。
「ランキング見てんの?あんなの関係ないじゃん。勉強なんか片手間でいーよ。もっと、今しかできないことがあるじゃん」
「そうだぜ、大和。今日の放課後、バスケするぜ、バスケ。中央アリーナのコート予約できたからな。ウエーイ!!」
ピンクブロンドの髪をフリフリしている見た目ギャル。赤いツンツン頭で左右に揺れながらリズムを取っている見た目チャラ男。なぜ、この2人が1、2フィニッシュなのか。しかも、1位の瑠架は492点。2位の大介は488点。39位のオレは425点。
「自分がやりたいことをやって周囲に文句を言わせないためには、高校生なんだし勉強は必須だよ」
「そうだぜ、大和。予習、復習、毎日2時間程度勉強しときゃ、チャラチャラしてても問題なしだ」
当然のことのように笑顔で告げる2人。
もしかしなくても、自分に欠けているものは目標なのだろうか。
過去のことを考えないようにして、自分の掲げていた夢も理想も置いてきてしまったのだろうか。
『 いや、自分は間違っていない。この2人が特別なんだ。 』 ・・・ 5 へ
『 そうか、そうだったんだ。 』 ・・・ 99 へ
本当の自分に向き直る必要性を、嫌というほど思い知った。
神楽坂高校は私立という何でもアリアリのルールの下、中間・期末試験のうち主要5教科のみ、結果を100位まで掲示板に貼り出している。特別進学クラスは1クラス40人。一応、学力の上位が選抜されているということもあり、40位までに名前が無いとかなり気まずい状況になる。
登校すると、中央掲示板にできている人だかりが嫌でも目に入る。それが何のためにできている集団なのか、通り掛るとすぐに分かった。1学期の中間試験からの期間を計算すると、中間試験の総合ランキングの公表で間違いない。正直なところ、高校の合格発表の日から勉強した記憶がない。授業中に記憶した内容と中学生の時の貯金でどうにかやっている感じだ。
順位に興味がなかったため、公表されることをすっかり忘れていた。そうではあるが、自分の順位も気になるため、爪先立ちをして集団の後ろから掲示板を確認する。とりあえず、自分が上位ということは有り得ない。可能性としては、20位前後だろうか。
「18、19、20・・・ないな」
上から自分の名前を探すものの、予想していた順位に見当たらない。それから順番に下がっていき、ようやく39番目に自分の名前を確認することができた。
「39・・・ギリギリじゃん」
自分でも、それなりに上位で入学したと思っている。学力だけでいえば、上位5番以内には入っていた自信がある。それなのに、短期間でこんなに順位を落としてしまった。・・・いや、当然の結果だと思う。何もしていなかったのだから。
「おはよう!!」
「ウエーイ!!」
瑠架と大和が朝からハイテンションで絡んでくる。落ち込んでいる時には心底ウザイ。
「ランキング見てんの?あんなの関係ないじゃん。勉強なんか片手間でいーよ。もっと、今しかできないことがあるじゃん」
「そうだぜ、大和。今日の放課後、バスケするぜ、バスケ。中央アリーナのコート予約できたからな。ウエーイ!!」
ピンクブロンドの髪をフリフリしている見た目ギャル。赤いツンツン頭で左右に揺れながらリズムを取っている見た目チャラ男。なぜ、この2人が1、2フィニッシュなのか。しかも、1位の瑠架は492点。2位の大介は488点。39位のオレは425点。
「自分がやりたいことをやって周囲に文句を言わせないためには、高校生なんだし勉強は必須だよ」
「そうだぜ、大和。予習、復習、毎日2時間程度勉強しときゃ、チャラチャラしてても問題なしだ」
当然のことのように笑顔で告げる2人。
もしかしなくても、自分に欠けているものは目標なのだろうか。
過去のことを考えないようにして、自分の掲げていた夢も理想も置いてきてしまったのだろうか。
『 いや、自分は間違っていない。この2人が特別なんだ。 』 ・・・ 5 へ
『 そうか、そうだったんだ。 』 ・・・ 99 へ



