SIDE:A / SIDE:B

 謝罪・・・か。
 さすがに、それはできない。
 別に悪い事はしていないし、本当のことなのだから仕方ない。

 華那が転校して以降、すっかり独りぼっちになってしまった。元々話し合い手は華那以外にいなかったし、学校内での友達など必要もなかった。登校も下校も独り。休憩時間も昼食も独り。学校で口を開くことはなく、まるで1人だけ異国人のようだ。入学して2ヶ月も過ぎると、クラス内でのグループ分けも終わり、何となく勢力なんてものも決ってくる。はぐれ者なのはオレと、なぜか最初にクラスを仕切っていた島崎の2人。最初のテスト結果が100位にも入っていなかったことが判明し、なぜ特別進学コースにいるのかとバカにされて孤立してしまった。学力が低いことによって、最初にクラスをまとめようとした功績も否定されている。

 理由はともかく、話し合い手がいない状況は同じだ。
 オレはまだ実力テストの結果が良かったから一目置かれている気配があるが、島崎は全く違う。相手にされていない感が強い。無視と侮蔑の視線は陰湿なイジメと変わらない。

 同じじゃないか。
 1対多と多対1という状況が違うけれど、たかが学力でバカにして人格を否定する。バカバカしい。今となっては、本当にそう思う。


 教室の隅で独りぼっちで座っている島崎に歩み寄った。  ・・・ 28 へ