SIDE:A / SIDE:B

 でも、やはり自信がない。
 今の自分も、やらなければならないことも十分に理解している。でも、自分を信じることができない。自分は何も成し遂げてはいないし、一番大事な場面で失敗もした。これから先、自分が成功した姿が想像できない。虚勢を張って、いくら自分を強く見せたところで実力が無いのだから、いざという時に失敗してしまうだろう。

 こうやって、答えが出ない自問自答を繰り返し、いたずらに時間だけを費やしていく。いつも通り、何の解決策も見出せず、一歩も前に進めない。過去の栄光にしがみつき、現実の自分を見ようともしない。このままではいけないことを、自分自身が一番理解しているというのに。そして、何年かして、「あの時、ああしておけば良かった」、「本当はどうすれば良いか分かっていたんだ」と、自分を擁護する。ずっと繰り返す。この生が終わるまで、ずっと同じことを繰り返す。



 ―――――それで、いいのか?

 行動を起こさないことに理由を付けて、ここまできても、できない理由を並べて自分の可能性を否定し、楽な方へと流される。確かに、何もしなければ傷付くこともないし、何も努力する必要もない。でも、それで本当に欲しいものが手に入るのか。

 もう、前に進むべきときがきた。
 傷が塞がらなくても、瘡蓋が剥がれても、痛みに耐えて進むときがきた。
 自分の弱さは自覚している。
 意志の弱さも理解している。

 それでも、いつまでも木漏れ日の中で過ごすことはできない。  ・・・ 58 へ