SIDE:A / SIDE:B

 いやいやいやいや、あの2人が異常なだけだ。
 あの点数は高過ぎる。それに、入学当初に実施された全国共通実力テストの結果も、偏差値が70超とか見たこともない数値だった。あれは、ちょっと予習とか、復習とかってレベルで到達する領域ではない。

 ―――――って言いたいけど、違うよな。

 瑠架が言っていた。
 ピンクブロンドの髪に憧れて、校則違反だと知っていても、どうしてもそうしたかった。だから、それ以外のことでは絶対に注意をされないように一生懸命頑張ったって。校則違反が良い、というつもりはない。それでも、どうしても譲れないことがあって、それを認められなくても、文句を言わさないように必死で努力した。目的があって、それに向かって努力した結果が今に繋がっている。
 もし自分が同じ立場だったら、早々に折れていたに違いない。

 大介が言っていた。
 幼馴染の瑠架を独りにしたくなくて、同じように髪を赤に染めた。それは友情であったり、親愛であったり、まあ、恋愛感情ってことはなさそうだけど。赤髪になれば当然、教師や周囲の生徒から注意もされるし敬遠される。だから、それ以外のことで文句を言われないように、必死で勉強を頑張った。他人に迷惑を掛けないように生活をした。その結果が、今の大介を形成している。大好きなバスケットボール部を辞めさせられても諦めず、また始めようとしている。
 同じ立場だった自分は、向き合うことさえしていないのに。

 やはり―――――  ・・・ 99 へ