「いいだろう、思い知らせてやるぜ!!
次の日曜日、場所は中央アリーナの専用コート。
5点先取と30点先取のハンデキャップルールでいいな」
そう言い切ると、神妙な表情で静かになっていた鳴沢が爆笑した。
「アッハッハッハ!!オマエ、バカだろ。どれだけハンデがあろうと、強豪校の現役部員3人に素人3人が勝負を挑んで勝てる訳がないだろ。こんなこと、オマエが一番よく分かってるんじゃないのか。でも、約束は約束だ。もうやめるなんて言わせないぞ」
大声で笑う3人の背後に、傘をたたんでホームに入って来る人影が見えた。反射的に視線を逸らして俯く。その態度が後悔してるように見えたのか、更に嘲笑しようとする。しかし、背後から近寄ってきた人物に気付いて口を閉じた。
「か、神田・・・ちょうど良い、一緒に帰―――――」
「言っておくが、あくまで保留中だからな。オマエの態度次第では、この場でもう一度音声を流すぞ」
「チッ・・・行こうぜ」
鳴沢達3人は、舌打ちをして去って行った。
「2人に確認もしなくて悪いな。でも、もちろん協力してくれるよな?」
勝手に話しを進めてしまったが、2人が断るとは思っていない。
「おう」
「オッケーと言うかさ、本当にアタシ達でいいの?」
「この3人がいいんだよ」
笑って拳を突き出すと、2人がコツンと拳をぶつけてきた。
「あの・・・」
毎日聞いていた声に心臓が跳ねる。
振り返ると、視線を半分落とした莉緒が立っていた。先日、あれだけ酷い拒絶を示したにも関わらず、また声を掛けてきたのだ。
「鳴沢君に絡まれていたみたいだったから、また何か嫌がらせをされたのかなって、そう思って」
どう答えたものかと逡巡する。
莉緒は聡い人種だ。鳴沢と話しをしていた原因が自分であることに薄々気付いているだろう。
その時、ホームに電車が入って来た。
必然的に途切れる会話。一緒に電車に乗り込み横並びに立つ。利用する駅は当然同じだ。時間的にも天候を考慮しても、今からバスケットボールの練習をしに行くなどという言い訳はできない。持ち時間は降車するまでの15分間だ。
「じゃあな」
「また明日」
「バイバイキーン」
大介と瑠架に手を振り電車を降りる。
心は決まった。
『 勝負の原因を説明する訳にいかないため、前回と同じように突き放す。 』 ・・・ 96 へ
『 事情を説明する。 』 ・・・ 108 へ
次の日曜日、場所は中央アリーナの専用コート。
5点先取と30点先取のハンデキャップルールでいいな」
そう言い切ると、神妙な表情で静かになっていた鳴沢が爆笑した。
「アッハッハッハ!!オマエ、バカだろ。どれだけハンデがあろうと、強豪校の現役部員3人に素人3人が勝負を挑んで勝てる訳がないだろ。こんなこと、オマエが一番よく分かってるんじゃないのか。でも、約束は約束だ。もうやめるなんて言わせないぞ」
大声で笑う3人の背後に、傘をたたんでホームに入って来る人影が見えた。反射的に視線を逸らして俯く。その態度が後悔してるように見えたのか、更に嘲笑しようとする。しかし、背後から近寄ってきた人物に気付いて口を閉じた。
「か、神田・・・ちょうど良い、一緒に帰―――――」
「言っておくが、あくまで保留中だからな。オマエの態度次第では、この場でもう一度音声を流すぞ」
「チッ・・・行こうぜ」
鳴沢達3人は、舌打ちをして去って行った。
「2人に確認もしなくて悪いな。でも、もちろん協力してくれるよな?」
勝手に話しを進めてしまったが、2人が断るとは思っていない。
「おう」
「オッケーと言うかさ、本当にアタシ達でいいの?」
「この3人がいいんだよ」
笑って拳を突き出すと、2人がコツンと拳をぶつけてきた。
「あの・・・」
毎日聞いていた声に心臓が跳ねる。
振り返ると、視線を半分落とした莉緒が立っていた。先日、あれだけ酷い拒絶を示したにも関わらず、また声を掛けてきたのだ。
「鳴沢君に絡まれていたみたいだったから、また何か嫌がらせをされたのかなって、そう思って」
どう答えたものかと逡巡する。
莉緒は聡い人種だ。鳴沢と話しをしていた原因が自分であることに薄々気付いているだろう。
その時、ホームに電車が入って来た。
必然的に途切れる会話。一緒に電車に乗り込み横並びに立つ。利用する駅は当然同じだ。時間的にも天候を考慮しても、今からバスケットボールの練習をしに行くなどという言い訳はできない。持ち時間は降車するまでの15分間だ。
「じゃあな」
「また明日」
「バイバイキーン」
大介と瑠架に手を振り電車を降りる。
心は決まった。
『 勝負の原因を説明する訳にいかないため、前回と同じように突き放す。 』 ・・・ 96 へ
『 事情を説明する。 』 ・・・ 108 へ



