誘われるまま、瑠架の横に並んだ。
暗くなったことによって、ガラスに自分の姿が写し出される。
確かに、前面が鏡張りのスタジオのようだ。デビューを目指すアイドルの卵にでもなった気分だ。でも、隣に立つ瑠架と比較すると、余りにも不恰好で失笑ものだ。やはり、真剣に練習している者と、ただやってみただけの者とでは雲泥の差がある。「こうだよ」と説明する瑠架を真似して手足を動かすが、全くついていけない。ダンスゲームでステップを踏む瑠架を見ていると、自分にもできそうな気になる。しかし、上手い人が踊るから簡単そうに見えるだけで、実際に身体を動かしてみると最初の一歩から出遅れてしまう。
ブレザーを脱ぎ捨てて10分ほ身体を動かしていたが、フラフラして退場した。
呼吸を整えながら瑠架が踊る姿を見学する。素人から見ると、テレビのミュージック番組で踊っているダンサーと遜色がないように感じる。でも、本人からすると全然ダメらしい。競争率も激しいし、ダンスで食べていけるはずもないので、格好良いから趣味でやっているだけだという。こんなに頑張っているのに。
30分ほどすると、汗だくの瑠架が傍観者のオレに歩み寄って来た。タオルで顔を拭う瑠架に、手にしていたスポーツドリンクを渡す。
「ほい」
「ありがと。で、大和もやってみる?」
「やらねー」
即答するオレを見て、瑠架が大きな笑い声を上げた。 ・・・ 106 へ
暗くなったことによって、ガラスに自分の姿が写し出される。
確かに、前面が鏡張りのスタジオのようだ。デビューを目指すアイドルの卵にでもなった気分だ。でも、隣に立つ瑠架と比較すると、余りにも不恰好で失笑ものだ。やはり、真剣に練習している者と、ただやってみただけの者とでは雲泥の差がある。「こうだよ」と説明する瑠架を真似して手足を動かすが、全くついていけない。ダンスゲームでステップを踏む瑠架を見ていると、自分にもできそうな気になる。しかし、上手い人が踊るから簡単そうに見えるだけで、実際に身体を動かしてみると最初の一歩から出遅れてしまう。
ブレザーを脱ぎ捨てて10分ほ身体を動かしていたが、フラフラして退場した。
呼吸を整えながら瑠架が踊る姿を見学する。素人から見ると、テレビのミュージック番組で踊っているダンサーと遜色がないように感じる。でも、本人からすると全然ダメらしい。競争率も激しいし、ダンスで食べていけるはずもないので、格好良いから趣味でやっているだけだという。こんなに頑張っているのに。
30分ほどすると、汗だくの瑠架が傍観者のオレに歩み寄って来た。タオルで顔を拭う瑠架に、手にしていたスポーツドリンクを渡す。
「ほい」
「ありがと。で、大和もやってみる?」
「やらねー」
即答するオレを見て、瑠架が大きな笑い声を上げた。 ・・・ 106 へ



