「最初から、そのつもりだった」
と、言うしかない状況だ。今さら引き下がる訳にはいかない。もちろん負けるつもりもないため、罰ゲームを承諾しても何の問題もない。
「ほう、で、南口の改札前で土下座ってことでいいのか?」
一瞬だけ怯むが、そもそも負けることを前提にすることが間違っている。勝てばいいだけの話だ。負けるつもりは、ない。
「ああ、それで構わない」
鳴沢の挑発的な提案を快諾する。その瞬間、正面の3人が高笑いした。
「いや、ウチに合格できないヤツらが仕方なく通ってるのがオタクの学校だよね。それ、無謀というか、身の程知らずというか」
鳴沢の連れが笑いを堪えながら、明らかに見下した態度を取る。それを聞いた鳴沢と残りの1人も、クツクツと含み笑いをする。
「それはそれとして、当然、オマエが負けた時にも罰ゲームはあるんだよな?」
「は?負ける訳がないだろ。だが、まあいいぜ。何でもいいから罰ゲームの内容を言ってみろよ」
負けることを想像すらしていない鳴沢は、いとも容易く挑発に乗ってくれる。
「もしオレが勝ったら、もう、神田 莉緒に近付くな。話し掛けることも許さない」
「な、何でオマエにそんなことを言われないといけないんだ。オレがどう接しようと、どんな距離にいようと、オマエにさしず指図される覚えはない」
オレはポケットに手を入れ、明らかに動揺する鳴沢に訊ねる。
「悪いけど、神田 莉緒は幼馴染なんだよ。アイツの両親からも言われているんだ。ストーカー被害があるみたいだから守ってやって欲しい、ってね」
これは本当のことだ。中学生の時、鳴沢のストーキング行為が度を越えた頃に莉緒の母親に頼まれたことがある。
「何が、幼馴染だ。何が、守ってやって欲しいだ。幼馴染といっても、今は完全に疎遠になってるじゃないか。それに、ストーキング行為とかもただの行き違いだ。そもそも口頭での注意だけで・・・」
言い訳を並べ、長々と弁解を始める鳴沢。その状況にウンザリしつつ話しをまとめるに入る。
「で、自信が無いから受けられないと。オレには公衆の面前で土下座させるのに、負けそうだから受けることはできないと。まあ、しょうがないか。負けちゃうかも知れないからなあ」
「はあ!?いつオレが受けないって言ったんだ。いいぜ、その条件でやってやろうじゃないか。絶対に逃げるなよ!!」
「了解」
お互いの承諾を得て、実力テストでの偏差値勝負と罰ゲームが決った。
オレはポケットに入れていたスマートフォンの、ボイスレコーダーアプリを停止する。
『 とりあえず、3人でバスケットボールをしに行こうか。 』 ・・・ 89 へ
『 これから帰宅して、早速テスト勉強をしようか。 』 ・・・ 12 へ
と、言うしかない状況だ。今さら引き下がる訳にはいかない。もちろん負けるつもりもないため、罰ゲームを承諾しても何の問題もない。
「ほう、で、南口の改札前で土下座ってことでいいのか?」
一瞬だけ怯むが、そもそも負けることを前提にすることが間違っている。勝てばいいだけの話だ。負けるつもりは、ない。
「ああ、それで構わない」
鳴沢の挑発的な提案を快諾する。その瞬間、正面の3人が高笑いした。
「いや、ウチに合格できないヤツらが仕方なく通ってるのがオタクの学校だよね。それ、無謀というか、身の程知らずというか」
鳴沢の連れが笑いを堪えながら、明らかに見下した態度を取る。それを聞いた鳴沢と残りの1人も、クツクツと含み笑いをする。
「それはそれとして、当然、オマエが負けた時にも罰ゲームはあるんだよな?」
「は?負ける訳がないだろ。だが、まあいいぜ。何でもいいから罰ゲームの内容を言ってみろよ」
負けることを想像すらしていない鳴沢は、いとも容易く挑発に乗ってくれる。
「もしオレが勝ったら、もう、神田 莉緒に近付くな。話し掛けることも許さない」
「な、何でオマエにそんなことを言われないといけないんだ。オレがどう接しようと、どんな距離にいようと、オマエにさしず指図される覚えはない」
オレはポケットに手を入れ、明らかに動揺する鳴沢に訊ねる。
「悪いけど、神田 莉緒は幼馴染なんだよ。アイツの両親からも言われているんだ。ストーカー被害があるみたいだから守ってやって欲しい、ってね」
これは本当のことだ。中学生の時、鳴沢のストーキング行為が度を越えた頃に莉緒の母親に頼まれたことがある。
「何が、幼馴染だ。何が、守ってやって欲しいだ。幼馴染といっても、今は完全に疎遠になってるじゃないか。それに、ストーキング行為とかもただの行き違いだ。そもそも口頭での注意だけで・・・」
言い訳を並べ、長々と弁解を始める鳴沢。その状況にウンザリしつつ話しをまとめるに入る。
「で、自信が無いから受けられないと。オレには公衆の面前で土下座させるのに、負けそうだから受けることはできないと。まあ、しょうがないか。負けちゃうかも知れないからなあ」
「はあ!?いつオレが受けないって言ったんだ。いいぜ、その条件でやってやろうじゃないか。絶対に逃げるなよ!!」
「了解」
お互いの承諾を得て、実力テストでの偏差値勝負と罰ゲームが決った。
オレはポケットに入れていたスマートフォンの、ボイスレコーダーアプリを停止する。
『 とりあえず、3人でバスケットボールをしに行こうか。 』 ・・・ 89 へ
『 これから帰宅して、早速テスト勉強をしようか。 』 ・・・ 12 へ



