残りの10日余り。これまで以上に集中して目標を目指した。申し訳ないが、直前の3日間はさすがに学校を休んだ。学校には一応、マイコプラズマ肺炎に罹患したと電話を入れた。この連絡をしたところ、担任は明らかに理解した上で承諾した。
試験当日、準備は万全とはいかなかったものの、今の自分にできることはやり切った状態だった。あとは、どんな問題が出題されるのか、マークシートの奇跡という運にも期待するしかない。
自分の席に座り、マークシートと問題が配布される。
目を閉じ、大きく深呼吸をする。
直後「初めて下さい」という声が教室に響いた。
午前、午後に分けて5教科が実施された。結果の発表は受験日から約10日ほどと結構早い。夏休みに入る前には結果が手元に届くはずだ。
夕方になれば、どこから問題を入手したのか不明であるが、様々な進学塾が模範解答を表示する。結果発表まで待てず、パソコンを睨みながら自己採点を開始する。配点は分からない。それでも、問題数などからある程度の振り分けは予想ができる。
帰宅して3時間後、自己採点を終えたオレは椅子に座ったまま天を仰いでいる。
どう贔屓目に見ても490点など到底届いていなかった。当然の結果ではある。付け焼刃で結果が出るはずがない。予想通りとはいえ、何をどうすればいいのか何も考えられない。自分で決めて、精一杯努力して、この結果だ。まだ確定ではないが、まず目標に届いてはない。結果を事実として受け止めるしかない。
そして、終業式の前日。
ついに、担任の手から試験結果が手渡された。詳細のコメントやアドバイスは、後日成績表とともに郵送されるとのことだった。
「よく頑張ったな」
そう言われて手渡された試験結果。
そこに表示されていた合計点は470。
目の前が真っ暗になる。
自分の席に戻らなければならないことは理解しているため、思考が停止している状態でも元来た経路を辿るように足が動く。フラフラと移動し、自分の席に力なく腰を下ろした。2ヶ月ほど前の実力からすれば、30点は上がったことになる。でも、目標には全く届いていない。どうすればいいのだろうか。この結果が予想できた時点から考えているが、未だに明確な答えは出ていない。
真っ直ぐ帰宅する気になれず、いつもの公園のベンチに座って考える。
この結果を華那の父親に見せるのか、それとも、このまま何も無かったことにしてフェードアウトするのか。約束は守れていない。見苦しい言い訳などせず、潔く身を引いた方がいいのではないだろうか。
何時間ベンチに座っていたのか、気が付くと周囲はすっかり暗くなっていた。
そろそろ帰宅した方がいいかと思い、重い腰を上げた時だった。公園前の歩道に見知った男性の姿を見付けた。華那の父親だった。
『 駆け寄って声を掛ける。 』 ・・・ 98 へ
『 顔を伏せて通り過ぎるのを待つ。 』 ・・・ 11 へ
試験当日、準備は万全とはいかなかったものの、今の自分にできることはやり切った状態だった。あとは、どんな問題が出題されるのか、マークシートの奇跡という運にも期待するしかない。
自分の席に座り、マークシートと問題が配布される。
目を閉じ、大きく深呼吸をする。
直後「初めて下さい」という声が教室に響いた。
午前、午後に分けて5教科が実施された。結果の発表は受験日から約10日ほどと結構早い。夏休みに入る前には結果が手元に届くはずだ。
夕方になれば、どこから問題を入手したのか不明であるが、様々な進学塾が模範解答を表示する。結果発表まで待てず、パソコンを睨みながら自己採点を開始する。配点は分からない。それでも、問題数などからある程度の振り分けは予想ができる。
帰宅して3時間後、自己採点を終えたオレは椅子に座ったまま天を仰いでいる。
どう贔屓目に見ても490点など到底届いていなかった。当然の結果ではある。付け焼刃で結果が出るはずがない。予想通りとはいえ、何をどうすればいいのか何も考えられない。自分で決めて、精一杯努力して、この結果だ。まだ確定ではないが、まず目標に届いてはない。結果を事実として受け止めるしかない。
そして、終業式の前日。
ついに、担任の手から試験結果が手渡された。詳細のコメントやアドバイスは、後日成績表とともに郵送されるとのことだった。
「よく頑張ったな」
そう言われて手渡された試験結果。
そこに表示されていた合計点は470。
目の前が真っ暗になる。
自分の席に戻らなければならないことは理解しているため、思考が停止している状態でも元来た経路を辿るように足が動く。フラフラと移動し、自分の席に力なく腰を下ろした。2ヶ月ほど前の実力からすれば、30点は上がったことになる。でも、目標には全く届いていない。どうすればいいのだろうか。この結果が予想できた時点から考えているが、未だに明確な答えは出ていない。
真っ直ぐ帰宅する気になれず、いつもの公園のベンチに座って考える。
この結果を華那の父親に見せるのか、それとも、このまま何も無かったことにしてフェードアウトするのか。約束は守れていない。見苦しい言い訳などせず、潔く身を引いた方がいいのではないだろうか。
何時間ベンチに座っていたのか、気が付くと周囲はすっかり暗くなっていた。
そろそろ帰宅した方がいいかと思い、重い腰を上げた時だった。公園前の歩道に見知った男性の姿を見付けた。華那の父親だった。
『 駆け寄って声を掛ける。 』 ・・・ 98 へ
『 顔を伏せて通り過ぎるのを待つ。 』 ・・・ 11 へ



