SIDE:A / SIDE:B

 あの仲間にはなれない。
 いや、あの仲間にもなれないという方が正しいだろう。先ほどの3人の雰囲気に馴染めるとは思えないし、この2人のグータッチに混ざれるとも思えない。いずれにしても、ゲームセンターで楽しく遊ぶにも、目立つためにも、何か得意なジャンルがなければならないのだろう。地味なクレーンゲームでも、次々とノーミスで取れるならウエーイ人になれる。ダンスゲームと比べても・・・ほんの少し、劣るかも知れないけど。

 ゲームセンターの中で、あるゲームを見付けて歩み寄る。
 もし、自分に他人より秀でた技術があるとすれば、これくらいだろう。時間内にバスケットボールをどれだけ入れることができるのか、という単純なゲーム。硬貨を入れるとブザーが鳴り、手元に小さいバスケットボースが転がってくる。片手でボールを掴み、次々にリングの真ん中に叩き込んでいく。ブザーと同時にゲームが終了。ポイントを確認するとノーミスの最高得点だった。
 ウエー・・・イ?
 しかし、周囲に観客ないない。
 これでは孤独が友達の、独りぼっちで遊んでいる人でしかない。

 ―――――ダメだ。
 やはり、意を決して話し掛けるしかない。

 2人の姿を捜しながらゲームセンター内を歩いていると、最初に見掛けたダンスゲームの横で発見した。どうやら、2曲目にチャレンジするようだ。勘違いしていたが、2人の雰囲気から彼氏・彼女だという関係ではなさそうだった。


 そんな無粋なことを考えているうちに2曲目が始まった。  ・・・ 109 へ