このままショッピングモールにいると、過去の残滓と遭遇する可能性が高い。これ以上、華那やオレ自身にとって煩わしいことが起きる前に場所を移動した方がいいだろう。
「商店街の方に行こうと思うんだけど?」
華那が頷いたことを確認し、ゲームセンターに背を向けて歩き出す。そして、喧騒から遠ざかるように、流れに任せて1階に通じるエスカレータに乗った。
ショッピングモールを出て、色々な制服の学生とすれ違いながら商店街に向かって歩く。中には同じ白いブレザーの高校生も混じっていて、こちらをジロジロと見てくる者もいる。内心で「仲間じゃねえよ」と毒づきながら、駅から続く人の波を横切る。以前は賑やかだった商店街は、今や主役の座を明け渡している。当然、人の流れも以前とは違う。とはいえ、今でも全国チェーンのファストフード店やカラオケ、ゲームセンターなどが多く営業を続けている。
2人で商店街をブラブラと歩きながら、途中で気になった店に入って見て回る。
特に変わったものは無いが、十分に気分展開になった。
「あ、あれ」
19時門限という厳しい華那に合わせ、そろそろ帰宅しなければいけないと思い始めた頃だった。ゲームセンターの前を通り掛った時、華那の視線が一番手前に設置してあるクレーンゲームに釘付けになった。中にある景品は、某電気ネズミのマスコットだった。
「ちょっと、やってみる?」
そう声を掛けると、華那は満面の笑みで頷いた。
手持ちの100円玉はオレが7枚で華那が5枚、合計で12回のチャンス。普通なら余裕なのかも知れないが、2人ともクレーンゲームの経験はほぼゼロだ。
案の定、1回交代でチャレンジしているが、コツが掴めず未だに取れていない。早く切り上げないと華那の門限に間に合わなくなってしまう。そう思って外を確認すると既に暗くなっていた。気付いていなかったが、ガラスに写ったオレ達の背後に、ガラが悪い男が3人立っていた。その視線は華那を捉えている。
思わずため息が出そうになる。商店街にあるこのゲームセンターは飲み屋街に近いこともあり、夜になると著しく治安が悪化する。早目に止めておけば良かったよ後悔しながら、隣で集中している華那に耳打ちする。
「絡まれそうだから、それが終わったら急いで外に出るよ」
反応しないように、とまで言った方が良かったのか、驚いた華那が思い切り振り返った。
「やっと気付いてくれたあ?」
「ソイツなんかより、オレ達と遊ぼうぜ」
1人がオレを威嚇しながら、残りの2人がヘラヘラと笑いながら華那に近付く。そして、華那の手首にその手を伸ばした。
反射的にその手を払う。その瞬間、3人の男の視線がオレに集中した。
『 華那の手を取ってゲームセンターの外に逃げる。 』 ・・・ 47 へ
『 華那を背後に庇い対峙する。 』 ・・・ 56 へ
「商店街の方に行こうと思うんだけど?」
華那が頷いたことを確認し、ゲームセンターに背を向けて歩き出す。そして、喧騒から遠ざかるように、流れに任せて1階に通じるエスカレータに乗った。
ショッピングモールを出て、色々な制服の学生とすれ違いながら商店街に向かって歩く。中には同じ白いブレザーの高校生も混じっていて、こちらをジロジロと見てくる者もいる。内心で「仲間じゃねえよ」と毒づきながら、駅から続く人の波を横切る。以前は賑やかだった商店街は、今や主役の座を明け渡している。当然、人の流れも以前とは違う。とはいえ、今でも全国チェーンのファストフード店やカラオケ、ゲームセンターなどが多く営業を続けている。
2人で商店街をブラブラと歩きながら、途中で気になった店に入って見て回る。
特に変わったものは無いが、十分に気分展開になった。
「あ、あれ」
19時門限という厳しい華那に合わせ、そろそろ帰宅しなければいけないと思い始めた頃だった。ゲームセンターの前を通り掛った時、華那の視線が一番手前に設置してあるクレーンゲームに釘付けになった。中にある景品は、某電気ネズミのマスコットだった。
「ちょっと、やってみる?」
そう声を掛けると、華那は満面の笑みで頷いた。
手持ちの100円玉はオレが7枚で華那が5枚、合計で12回のチャンス。普通なら余裕なのかも知れないが、2人ともクレーンゲームの経験はほぼゼロだ。
案の定、1回交代でチャレンジしているが、コツが掴めず未だに取れていない。早く切り上げないと華那の門限に間に合わなくなってしまう。そう思って外を確認すると既に暗くなっていた。気付いていなかったが、ガラスに写ったオレ達の背後に、ガラが悪い男が3人立っていた。その視線は華那を捉えている。
思わずため息が出そうになる。商店街にあるこのゲームセンターは飲み屋街に近いこともあり、夜になると著しく治安が悪化する。早目に止めておけば良かったよ後悔しながら、隣で集中している華那に耳打ちする。
「絡まれそうだから、それが終わったら急いで外に出るよ」
反応しないように、とまで言った方が良かったのか、驚いた華那が思い切り振り返った。
「やっと気付いてくれたあ?」
「ソイツなんかより、オレ達と遊ぼうぜ」
1人がオレを威嚇しながら、残りの2人がヘラヘラと笑いながら華那に近付く。そして、華那の手首にその手を伸ばした。
反射的にその手を払う。その瞬間、3人の男の視線がオレに集中した。
『 華那の手を取ってゲームセンターの外に逃げる。 』 ・・・ 47 へ
『 華那を背後に庇い対峙する。 』 ・・・ 56 へ



