SIDE:A / SIDE:B

 自室に戻り、床に腰を下ろした瞬間に我に戻った。
 オレは一体、何を宣言してきたのだろうか。
 わざわざ宣戦布告する必要などなかったのではないだろうか。
 テストの結果が出てから、良い結果だった場合だけ、それを手にして交渉すれば良かった気がする。なぜ、バカ正直に始まる前に話しに行ったのだろうか。もし失敗したら、もう華那に会う許可も何もかも失ってしまうのではなかろうか。

 高校受験以上のプレッシャーに押し潰されそうになる。
 しかも、今回の相手は県内の進学校ではなく、全国の秀才達なのだ。高校受験の時とは難易度が段違いだ。ケアレスミスでの失点は許されず、部分点などではなく正解の満点を取りにいかなければならない。もし全国でトップ100位に入ろうとするならば、例え難易度が高いテストだろうが、5教科で495点は欲しいところだ。
 ・・・495点。
 泣きそうになってくる目標だ。順位ではなく、470点とかの点数でどうにかならないものだろうか。順位も得点も約束しなかったものの、一番厄介な「納得できれば」という条件になっている。中途半端な結果では、到底許されないだろう。

 口にしてしまった言葉は、もはや無かったことにはならない。
 でも逆に考えれば、これさえクリアできれば華那と自由に交流を持つことが許されるのだ。


 今さら後悔しても仕方がない。もう、やるしかないのだ。  ・・・ 22 へ