SIDE:A / SIDE:B

 どういう意味だ?
 華那と関わりを持つことを許されたと思ってもいいのだろうか。
 いや、目標を達成していないから、やっぱりダメだということなのかも知れない。
 
 何がどうなっているのか、分からなくなる。
 こういう時、客観的に見れば即座に状況が分かるのだろうが、様々な感情が入り乱れている当事者には全く見えない。でもまあ、「明後日帰宅する」ということを教えられたということを考えると、当面は友達として関わることを許された、と思ってもいい、気はする。

 ベンチに座り直し、思い切り息を吐き出すと全身の力が抜けた。
 首を大きく回し、僅かな星空を仰ぎ見る。
 街中の明るさに負けずに見える星は、きっと自身が強く、明るく輝いているのだろう。自分も大勢の人々の中にいても、光が届くような人にならなければならない。そのためには、努力を続けること、目標を持つこと、そして、大切な人を思うことが大切だ。
 ・・・いやいや、華那は大切な人というか、友達というか、いや、でもやはり友達以上の大切な人で。だから、頑張れた訳でさ。

 ああ、そうだな。
 そろそろ、ハッキリさせた方が良いのかも知れない。
 自分の気持ちを、「友達」なんて言葉で誤魔化すのは止めて、本当の思いを伝えなければならない。


 もっと頑張るために、大切な人を幸せにできるように、ありのままの気持ちを伝えよう。  ・・・ 67 へ