「よし、早速帰って勉強するかな」
鳴沢達が立ち去った後、その場で大きく伸びをして聞えるように口にする。
「バスケはその後でもできるからな。必死こいて机に向かいなブラザー」
「だね。力を借りたい時には言ってね、大介を派遣するからさ」
左肩に大介の手、右肩に瑠架の手を乗せられたオレは、その手に自分の手を重ねた。
「よし、絶対に勝つぜ!!」
「「おおー!!」」
改めて確認すると、実力テストの日まで5日しかなかった。が、過去の栄光とは言え、元々中学生の時に鳴沢に負けた記憶はない。入学以降で逆転され、更に差が開いているかも知れないが負けるつもりはない。
高校入試直前以来の猛勉強。いや、今思えば本気ではなかったのかも知れない。受験勉強を頑張ってるぽい自分に酔って、している気になっていただけかも知れない。その証拠に、こんなに勉強が脳ミソに染み込んだことはなかった。根本的に懸かっているものが違う。何よりも、懸かっているものの意味を知っている。今は自分を過大評価もしていないし、自分のバカさ加減を理解している。だから、もう、あの時と同じ失敗はしない。5日あれば十分だ。
5日後の日曜日、全国共通実力テストが実施された。本来は希望者だけが受験するものであるが、神楽坂高校の特別進学クラスは全員受験。そして、皐月中央高校も強制的に受験させられるようだ。
自己採点の段階では、以前よりかなり良いことは分かっている。しかし、自分の得点で一喜一憂はできない。あくまでも鳴沢との勝負だからだ。当然のように高得点ぽい2人を見ると、背後から助走つきでドロップキックをしたくなる。
実力テストの結果までは1週間後とかなり短い。詳細結果は後日届くが、順位と偏差値だけは先に届けられる。この日のためだけ嫌々ながら連絡先の交換をしていたため、昼休憩に連絡をし、今日の19時に前回と同じ場所で会うことになった。
そして、運命のときが訪れる。
生憎の空模様。ザーザーザーと擬音付きで雨が降っている。当然、改札口はビショ濡れ状態だ。ここで土下座をしようものなら、ドブネズミになるだろう。その改札口に、部活帰りまで散々待たせた鳴沢と前回の2人が現れた。
「着替えは持ってきたのか?」
含み笑いをする鳴沢。
「そんなものは持って来てない。負けるのはオマエだからな」
「じゃあ、ずぶ濡れで帰るんだな!!」
そう叫びながら、鳴沢が懐から試験結果を取り出す。435点、偏差値は63。皐月中央高校の偏差値を考えると、妥当と思える数字だった。
「ほら、さっさと華麗な土下座を見せてくれよ。ハハハハハ!!」
『 フライング土下座を披露する。 』 ・・・ 33 へ
『 試験結果を目の前に提示する。 』 ・・・ 104 へ
鳴沢達が立ち去った後、その場で大きく伸びをして聞えるように口にする。
「バスケはその後でもできるからな。必死こいて机に向かいなブラザー」
「だね。力を借りたい時には言ってね、大介を派遣するからさ」
左肩に大介の手、右肩に瑠架の手を乗せられたオレは、その手に自分の手を重ねた。
「よし、絶対に勝つぜ!!」
「「おおー!!」」
改めて確認すると、実力テストの日まで5日しかなかった。が、過去の栄光とは言え、元々中学生の時に鳴沢に負けた記憶はない。入学以降で逆転され、更に差が開いているかも知れないが負けるつもりはない。
高校入試直前以来の猛勉強。いや、今思えば本気ではなかったのかも知れない。受験勉強を頑張ってるぽい自分に酔って、している気になっていただけかも知れない。その証拠に、こんなに勉強が脳ミソに染み込んだことはなかった。根本的に懸かっているものが違う。何よりも、懸かっているものの意味を知っている。今は自分を過大評価もしていないし、自分のバカさ加減を理解している。だから、もう、あの時と同じ失敗はしない。5日あれば十分だ。
5日後の日曜日、全国共通実力テストが実施された。本来は希望者だけが受験するものであるが、神楽坂高校の特別進学クラスは全員受験。そして、皐月中央高校も強制的に受験させられるようだ。
自己採点の段階では、以前よりかなり良いことは分かっている。しかし、自分の得点で一喜一憂はできない。あくまでも鳴沢との勝負だからだ。当然のように高得点ぽい2人を見ると、背後から助走つきでドロップキックをしたくなる。
実力テストの結果までは1週間後とかなり短い。詳細結果は後日届くが、順位と偏差値だけは先に届けられる。この日のためだけ嫌々ながら連絡先の交換をしていたため、昼休憩に連絡をし、今日の19時に前回と同じ場所で会うことになった。
そして、運命のときが訪れる。
生憎の空模様。ザーザーザーと擬音付きで雨が降っている。当然、改札口はビショ濡れ状態だ。ここで土下座をしようものなら、ドブネズミになるだろう。その改札口に、部活帰りまで散々待たせた鳴沢と前回の2人が現れた。
「着替えは持ってきたのか?」
含み笑いをする鳴沢。
「そんなものは持って来てない。負けるのはオマエだからな」
「じゃあ、ずぶ濡れで帰るんだな!!」
そう叫びながら、鳴沢が懐から試験結果を取り出す。435点、偏差値は63。皐月中央高校の偏差値を考えると、妥当と思える数字だった。
「ほら、さっさと華麗な土下座を見せてくれよ。ハハハハハ!!」
『 フライング土下座を披露する。 』 ・・・ 33 へ
『 試験結果を目の前に提示する。 』 ・・・ 104 へ



