―――――入学式の当日。
白いブレザーに袖を通し、姿見の前でフレミングの法則を両手で作ってポーズを決める。白いブレザーとか、どこにいても目立つし色々と問題がある気がしてならないが、制服のセンスだけで言えば県内屈指のオシャレ度だろう。一見、制服に着られている気がするが、すぐに着こなせるに違いない。
入学式には1人で行くことにした。我が家は共稼ぎで両親が多忙ということもあるが、敢えて言うが、たかが神楽坂高校の入学式に会社を休んでまで来る必要はない。今どきの連絡事項は直接保護者にメールで連絡が届くし、教科書等は初日から学校のロッカーだ。何の問題もない。
早目に自宅を出て最寄り駅である神流駅に到着すると、今日が入学式の学生で溢れていた。当然のように、母親と並んでいる神田 莉緒の姿もある。気付かれないように改札を抜け、ホームの一番端に移動する。マスクをして俯いていれば、他の同級生にも分からないだろう。
莉緒と親友だった佐藤と藤崎は、オレが落とされた県立皐月中央高校に推薦で進学が決っていた。当然、そのまま進学しているだろう。県立皐月中央高校は県内屈指の進学校だ。しかもスポーツ科があり、サッカー、バスケットボール、陸上は全国クラスと言われている。運が悪いことに、その皐月中央高校と我が神楽坂高校の最寄り駅は一緒だ。ただ、皐月中央高校は南口、神楽坂高校は北口と出口が違う。
どうにか皐月駅まで見付かることもなくやり過ごし、北口から急いで駅の構内を脱出する。その瞬間、目の前が真っ白になる。コチラ側には神楽坂高校の生徒しかいないため、白のブレザーが溢れているからだ。こうして眺めていると、羊の群れが移動しているようにしか見えない。
ただ、所々に赤や青、金色が混じっている。神楽坂高校の校風は特異で、ちゃんと制服さえ着ていれば髪型や色に制限がない。自由な校風を売りにしている我が校はなんちゃって進学校であり、学校の名声を上げているのは全国区のサッカー部、野球部、柔道部だ。
学校の校門を潜ると、そこに巨大な掲示板が設置されていた。1学年8クラスあり、特別進学クラス1、普通科6、スポーツ科1に分けられている。何組か確認する必要がないため、教室の場所を確認して1組に向かう。合格者の中では成績は上から数えた方が圧倒的に早かったため、特別進学クラスになっているのだ。
入学式が始まるまで教室で待機となっているため、すでに教室には大半の生徒が揃っている。教室内を見渡すと派手なピンクブロンドの女子生徒がいることに気付いた。その隣には赤いツンツン頭が見えている。意外な出会いに驚いたが、どうやら同じクラスのようだった。
『 急いで駆け寄る。 』 ・・・ 94 へ
『 他人のふりをする。 』 ・・・ 79 へ
白いブレザーに袖を通し、姿見の前でフレミングの法則を両手で作ってポーズを決める。白いブレザーとか、どこにいても目立つし色々と問題がある気がしてならないが、制服のセンスだけで言えば県内屈指のオシャレ度だろう。一見、制服に着られている気がするが、すぐに着こなせるに違いない。
入学式には1人で行くことにした。我が家は共稼ぎで両親が多忙ということもあるが、敢えて言うが、たかが神楽坂高校の入学式に会社を休んでまで来る必要はない。今どきの連絡事項は直接保護者にメールで連絡が届くし、教科書等は初日から学校のロッカーだ。何の問題もない。
早目に自宅を出て最寄り駅である神流駅に到着すると、今日が入学式の学生で溢れていた。当然のように、母親と並んでいる神田 莉緒の姿もある。気付かれないように改札を抜け、ホームの一番端に移動する。マスクをして俯いていれば、他の同級生にも分からないだろう。
莉緒と親友だった佐藤と藤崎は、オレが落とされた県立皐月中央高校に推薦で進学が決っていた。当然、そのまま進学しているだろう。県立皐月中央高校は県内屈指の進学校だ。しかもスポーツ科があり、サッカー、バスケットボール、陸上は全国クラスと言われている。運が悪いことに、その皐月中央高校と我が神楽坂高校の最寄り駅は一緒だ。ただ、皐月中央高校は南口、神楽坂高校は北口と出口が違う。
どうにか皐月駅まで見付かることもなくやり過ごし、北口から急いで駅の構内を脱出する。その瞬間、目の前が真っ白になる。コチラ側には神楽坂高校の生徒しかいないため、白のブレザーが溢れているからだ。こうして眺めていると、羊の群れが移動しているようにしか見えない。
ただ、所々に赤や青、金色が混じっている。神楽坂高校の校風は特異で、ちゃんと制服さえ着ていれば髪型や色に制限がない。自由な校風を売りにしている我が校はなんちゃって進学校であり、学校の名声を上げているのは全国区のサッカー部、野球部、柔道部だ。
学校の校門を潜ると、そこに巨大な掲示板が設置されていた。1学年8クラスあり、特別進学クラス1、普通科6、スポーツ科1に分けられている。何組か確認する必要がないため、教室の場所を確認して1組に向かう。合格者の中では成績は上から数えた方が圧倒的に早かったため、特別進学クラスになっているのだ。
入学式が始まるまで教室で待機となっているため、すでに教室には大半の生徒が揃っている。教室内を見渡すと派手なピンクブロンドの女子生徒がいることに気付いた。その隣には赤いツンツン頭が見えている。意外な出会いに驚いたが、どうやら同じクラスのようだった。
『 急いで駆け寄る。 』 ・・・ 94 へ
『 他人のふりをする。 』 ・・・ 79 へ



