「私の唯羽くんをと、る、な、ってお父さん!?」
そこには写真たてを慌てて直しているお父さんがいた。
「明日香!?今日部活あるって言ってたよな!?」
「あぁ部活は和室が使えなくなって無しになった」
わたしは茶道部に所属している。いつもは、華道部と茶道部で交代で使っているのだが今度作品展に応募するから今日だけ貸して欲しいとのことで茶道部部長の満田さんが譲ったそうな。
「て言うかなんで私の部屋にいるの!?」
「あ、それは…」
「何か隠すことで、も…」
そう言いかけた途中お父さんは二つの大きな紙袋を差し出した。

