「ただいまー」

ゆっくりとリビングの方に歩いて行く
（誰もいないのかな？今日はみんな仕事かな？）
今日も少し忙しい1日になりそうだ。

5ヶ月ほど前、私の父は再婚した。
その人とはたまに会っていたからどんな人か知っていたため、いっしょに暮らせるとわかった時とても嬉しかった。しかし弟もできると言われてほんとに嬉しい気持ちでいっぱいだった。どんな人なんだろうとワクワクしながら対面すると、結構顔立ちは良かった。しかもお母さんはこう言った
「この子アイドルやってるんだけど知ってる？」

私はその時ハッとしたこの子はたまにテレビで見かける「ブルームーン」というアイドルグループのメンバーの1人だ。たしか、最年少だったような。
「知ってます。よくテレビで見かけます！すごく声が良くて私は好きです」

そういうと、そのアイドルは照れたのか顔を真っ赤に染めた。その時私はその可愛さに一発でやられた。
のだが、何ヶ月も過ごしていくと。1ヶ月当たりの時はいい子だった。でも2ヶ月柄からなつくようになって。「ねぇちゃん！おかえり今日はなにして来たの？」
とか
「今日も姉ちゃんかわいいね」
とかなんか甘いこと言ってきたり1日の出来事探ってくるし、最近は家にいる時ずっと付き纏ってくるし、もうなんか怖い。思ってたのと180度違う（泣）
まぁ今そんな義弟と生活している。そういえばこの子と私の名前を教えていなかったな。
私は藤崎明日香（ふじさきあすか）17歳。弟は槇永遠（まきとわ）16歳。まぁこれは芸名だけど。本名は藤崎永遠。いまから私は、せんたくものでもたたも…

ガシャン！

（え？な、なんの音家には誰もいないはずだし、もしかして不審者！？）
私は急いで近くにあった水筒を持って、ゆっくり階段を登り初めた。そして、物音のする私の部屋まで来た。
（やばい何か盗られてるかも…。ぬ？待てよ私の部屋には最推しのゆいはくんのグッズが大量に置いてある。もしかして、ゆいはくんのかっこよさのせいでつい盗んでいるのでは！？（ゆいはとは明日香の好きなアイドルグループ「スマイルダンサー」の天然クール担当夜麻葉唯羽（やまはゆいは）の事である）それは大変だ！）
私は勢いよくドアを開けた。