「じゃあねー」
「うん、またねー」
雪宮は、1人でこちらに歩いてくる。
「やっほ!おまたせー」
『……1人、なんだ、ね』
「あぁー。他の子たちさ、ちょっと方向違うんだよね。だから、小学校の時から、私、ずーっと1人で帰ってた」
……確かに、雪宮は、中学の時、ずっと1人で帰っていた。
『なあ、雪宮。……なんで、驚かないの?』
「え?」
『ほら、俺、死んだじゃん。だから……幽霊、とか視えたら、普通、驚くかな、って』
雪宮は、少し俯いた。
だけど、すぐに顔を上げて、こう言った。
「私、これが一回目じゃないから。……一度、同じことを、体験したから」
『え……?』
「琉偉、って憶えてる?真壁琉偉」
『うん。同じサッカーチームだったから』
「うん、またねー」
雪宮は、1人でこちらに歩いてくる。
「やっほ!おまたせー」
『……1人、なんだ、ね』
「あぁー。他の子たちさ、ちょっと方向違うんだよね。だから、小学校の時から、私、ずーっと1人で帰ってた」
……確かに、雪宮は、中学の時、ずっと1人で帰っていた。
『なあ、雪宮。……なんで、驚かないの?』
「え?」
『ほら、俺、死んだじゃん。だから……幽霊、とか視えたら、普通、驚くかな、って』
雪宮は、少し俯いた。
だけど、すぐに顔を上げて、こう言った。
「私、これが一回目じゃないから。……一度、同じことを、体験したから」
『え……?』
「琉偉、って憶えてる?真壁琉偉」
『うん。同じサッカーチームだったから』



