レックスは「悪い悪い。デルフィーヌ、遠いところ来てくれてありがとなー。お前が来てくれて本当に良かった」で済ませても、何の文句も言わず微笑むデルフィーヌは、十何年間好きだった人に失恋しても、彼の幸せを祈って身を引いちゃう健気な可愛い女の子なんだよー!!
レックスは、豆腐の角に頭ぶつけろー! ……まあ、豆腐なんて、この異世界には存在しないんだけどね。
という訳で、私はいち早く魔法薬師になって、聖女の命が助かる薬をレックスに持たせておき「何かピンチになったら、これを開けてね!」と、遠出の際にお守りに何万円か仕込んでおく心配性の親のようなことをしようと思っていた。
だって、将来失恋して辛い思いをするってわかってるし、絶対叶わない恋の相手レックスのことを、宛もなく想い続けるなんて嫌だもの。
どうせ小説の主人公レックスは、これから聖女と最終的に結ばれるまでだって自分中心のチーレムを形成するんだから、私一人くらい抜けても問題ないと思う。
だから、物語上の主要な役目だけをさっさと済ませて、それからは自分の好きな事をして生きようと思っている。
レックスは、豆腐の角に頭ぶつけろー! ……まあ、豆腐なんて、この異世界には存在しないんだけどね。
という訳で、私はいち早く魔法薬師になって、聖女の命が助かる薬をレックスに持たせておき「何かピンチになったら、これを開けてね!」と、遠出の際にお守りに何万円か仕込んでおく心配性の親のようなことをしようと思っていた。
だって、将来失恋して辛い思いをするってわかってるし、絶対叶わない恋の相手レックスのことを、宛もなく想い続けるなんて嫌だもの。
どうせ小説の主人公レックスは、これから聖女と最終的に結ばれるまでだって自分中心のチーレムを形成するんだから、私一人くらい抜けても問題ないと思う。
だから、物語上の主要な役目だけをさっさと済ませて、それからは自分の好きな事をして生きようと思っている。



