◇コンコース◇

おぉおぉお――……。
コンコースに雪崩れ込んだ魔獣やゾンビは、エスタ達にも牙を剥いた。
「ねぇコイツ等、あたし達にも襲い掛かって来るよっ」
「所詮は低級魔族という事かしら。お相手致しますわ」
ヒュォォ、バキィィイ――……。
水と風――。合背になった二人のコンビネーション攻撃が猛威を揮う。

エスタと、原形を取り戻したハイドラの二人が魔物衆を粗方掃討した。
「おい、マルスって名だっけ? お前ェ、動けるか?」
「駄目だ。戦闘には参加出来ない。介護があるんでな」
「ケッ。ボケた爺ィの介護がお前ェの最優先事項かよ」
ドカァ――ッ。
後ろ蹴りで難なく魔物を蹴散らしながら、ジャッカルは悪態をついた。
アテナはマルスの緊急蘇生で、どうやら一命を取り留めた様だが――。
「わぁッたよ。俺一人でお嬢さん方の相手してくらぁ」
「かたじけない――」
マルスに慇懃に一礼され、渋々と精霊コンビに立ち向かうジャッカル。
相方のレディ義姉は、どうもエスターにまるで歯が立たないとみえる。
重力を無効化されれば、戦意も喪失しよう。気持ちは痛いほど解った。
「……しゃぁねぇ。特別に今回だけ俺が遊んでやンよ」
ザッ、ザッ――。
意を決し、歩を進めるジャッカル。対する二人の少女は余裕の表情だ。
「どうする? ハイドラ様。あの男、結構手強いよ?」
「炎の使い手、……ね。エスタ。少しだけ力を貸して」
「はいよ。ちょっとだけね♪ 後で行くとこあるから」
「……増援部隊ね。……一足先に足止めしてきてね?」
「お喋りは終わったか? 残ったのぁ後は俺達だけだ」
ザッ、ザッ――。
嘯くジャッカルだが、連戦につぐ連戦による疲労で既に満身創痍――。
「へへッお嬢さん方、そろそろ決着つけよーぜ……ッ」
「ハイドラ様。こいつ結構厄介だよ。一発で決めよう」
「……わかったわ」
「一つヒントをやるよ、俺ァ今回、空から行くぜ……」
「……空? おいお前、あたしみたいに飛べるのか?」
男の口車にまんまと喰いついたフリをするエスタ。その口許が微笑う。
「その飛ぶかどうかは知らねェが、……飛燕――ッ!」
ググ、――……フッ。
低く屈んだジャッカルの姿が視界から消えた。――かに、見えた――。
「――チィッ!?」
パキキキ――……。
瞠目するジャッカル。跳躍を狙った両足底が氷の楔で地面に釘付けだ。

【映像】コピペ↓
https://videotourl.com/videos/1778571069547-bd7210eb-3ccd-4453-a541-6b217d793fa0.mp4
老獪なジャッカルの狙いを、直感的に見破った長身美女が大口を開く。
「エスタっ! ――本体は目の前だっ!」
「へっへぇ~っ。さっすがハイドラ様っ」
ヒュォ、――ゴォオオオッ!!
渦巻く氷の刃が、身動きを封じられたジャッカルの身体を弾き飛ばす。
「ぐぅぁあッ!」
――フワリ、……――ダァンッ!!
吹き飛ばされたジャッカルの姿が弧を描き、背中を地面に打ち付けた。

パン、パン――……っ。
異星の住人と魔王衆を撃退すると、二人の少女は涼し気に両手を叩く。
「終わったわね。でも、エスタ。増援がやって来るわ」
「わかってる。ハイドラ様。一足先に片付けてくるよ」

フィィィィ――……、ドゥッ!!
総身に風のマントを纏った少女の姿が、遥か上空へと飛び立っていく。
【映像】コピペ↓
https://videotourl.com/videos/1778550421375-220ab662-feff-4b32-a8eb-07e8780f346f.mp4
「ぅ、……ぐ、……ッ」
「大丈夫か、……四大魔王の……」
ジャッカルを気遣い労いの声をかけるマルス。負った火傷が痛々しい。
「ジャッカルだ……。へへッ、もう身体が動かねェ……」
「あぁ。御苦労だった。今は幸い女一人だ。俺が行こう」
――フィ……ン――。
仄光るマルスの手中に、神剣ファルシオンが顕現する。柄が握られた。
「いや、待て。……お前はハデス爺の介護が優先だろ?」
「……しかし、このままでは遅かれ早かれ全滅するぞ?」
焦燥に歯噛みするマルスに、ジャッカルが眼でくいくいと合図を送る。
「マルス、上から聞こえねェか……? ――援軍だッ!」
キィィイイ――……。
上部が瓦解したコンコースの上空から、鋭い飛翔音が急接近してくる。
ザッ、ザッ――。……パシャァァァ――……。
倒れ伏した魔王衆に接近するハイドラの漆黒のドレスが、激流を纏う。
「では、とっとと残党狩りを、……ん? ……ほぅ……」
――パシャァっ。
何かに勘付くと、長身美女は咄嗟に身体を濁流へと変えて直撃を躱す。

カッ、……――ドガァアッ!!
頭上から射出された一条の光線が、コンコースのフロアを焦土化した。
「サンダーだ。……遅ればせながら加勢させて貰うぞッ」
キィィィイ、――ズガガガガガ――……。
急降下する戦闘機。機銃掃射が淀んだ濁流に一気呵成に撃ち込まれた。
◇青海市街地◇
ィィィ、……――カッ!!
小雨の降りしきる夜の市街地。その一角で、真っ白なスパークが爆ぜる。
「――閃輝雷光弾(テスタメント)ッ!」
「グギャァァアアアッッ」
――バチィイッ!!
焦土と化したモンスターの残骸が、跡形もなく崩れ落ちて灰塵と化した。

ドシャァッ。――ザぁァァアアア……。
後に残るは黒炭の山。気付けば、既に多くのモンスターを討伐している。
下山して青海市街地に至るまで、疾駆術によりそう時間は要しなかった。
霊峰御巣鷹で磁気エネルギーを充填したばかりだ。体力気力も問題ない。
「……くッ」
タタタ――……。
先を急ぐ直人。頭の中に、例のメロディが悪夢の様に延々と鳴っている。
まるで呪縛の様なその甘い音楽と、夢の様な情景が、直人を蝕んでゆく。

【映像】コピペ↓
https://videotourl.com/videos/1778557807863-bfed98aa-87c6-4fb7-a994-3df827438a09.mp4
別のイメージが浮かんだ。学際の前夜祭だろうか。映画の試写会の様だ。
その頃音楽室では、謎の女学生が学園祭の歌のリハーサルを行っている。

【映像】コピペ↓
https://videotourl.com/videos/1778560224491-58db1bf3-eac4-4abc-af32-ab78031c798c.mp4
ざわ、ざわ――。
ざわめく文化祭室。小さな試写会室は、既に物見の学生達で満場だった。
「試写会が始まるってよ! 主演はミス青凛のあの子だッ!」
「えぇ~っ? ディアナちゃんが主演女優ぅ? 見るぅ~っ」
「ディアナちゃんつったら、アレ、今、絶賛売り出し中の?」
パシャ――。
スマホ内蔵カメラのフラッシュがたかれる。眩しさに少女が眼を眇める。
「んもぉ。折角だから可愛く撮ってよ?」
「なぁにがディアナちゃんだ。……性格知らねーのかよ……」
パシャ――。
直人は手にスマホを持ち、主演を務めた青髪の少女の写メを撮っていた。
「きゃぁああっ! 本物のディアナちゃんが居るぅううっ!」
「きゃーーサインっ、サイン欲しいっ!」
「ぁたしもぉっ! 色紙買って来てっ!」
「……――ッ!?」
どぉおぉお――……。
ミーハーな学生達で湧き立つ文化室。少女の絶大な人気に驚愕する直人。

【映像】コピペ↓
https://videotourl.com/videos/1778558947433-ebf0a89f-9e5d-46fa-95c9-b576c0efa46f.mp4
「……チィッ、ンだよ……」
あの少女の面影が、まるで亡霊の様に何処までも直人に付き纏ってくる。
御巣鷹の避難用の別荘に逃げても無駄だという事は、既に痛感していた。
乗り越えるべき壁を、魂の成長の機会を、あの少女は直人に運んで来る。
「……逃げ場は何処にもねェ、……ッてか……?」
タタタ――……。
冷たい雨中を青海駅前広場に向け、ひた走る直人。覚悟は決まっていた。
何処に居てもあの少女が付き纏って来る。恐らくは、――最期の刻まで。
だったら、立ち向かい、向き合って、高い壁を乗り越え続けるしかない。
「……それが、……お前が俺に課した、……試練」
天から地上に降り立った熾天使は、現世に於いて人に試練を課すという。
個々人に課される試練が違うが、高位の魂魄ほど、より難易度は上がる。
「そうかい、お前が、……俺を救済するってか?」
――ふざけるな――ッ!!
秘めた慕情は、当惑の最中に何時しか意固地な敵対心へと変わってゆく。

【映像】コピペ↓
https://videotourl.com/videos/1778578406692-ddb40fb6-79cb-4c3d-8d21-e78e71e67042.mp4
「何時かその時が来たら、お迎えに行ったげるっ」
「……――くっ!」
キィン。幻聴にも似たあの熾天使の萌え声が、直人の心中で鳴り響いた。
「……いい度胸だぜ……。眼にモノ見せてやるッ」
ギギ、ギ――……。
歯を食い縛る直人。何処にも逃げ場がないならもう立ち向かうしかない。

【映像】
https://videotourl.com/videos/1778678502398-fcada825-c69d-4339-9095-8f5dbfb23ed0.mp4

おぉおぉお――……。
コンコースに雪崩れ込んだ魔獣やゾンビは、エスタ達にも牙を剥いた。
「ねぇコイツ等、あたし達にも襲い掛かって来るよっ」
「所詮は低級魔族という事かしら。お相手致しますわ」
ヒュォォ、バキィィイ――……。
水と風――。合背になった二人のコンビネーション攻撃が猛威を揮う。

エスタと、原形を取り戻したハイドラの二人が魔物衆を粗方掃討した。
「おい、マルスって名だっけ? お前ェ、動けるか?」
「駄目だ。戦闘には参加出来ない。介護があるんでな」
「ケッ。ボケた爺ィの介護がお前ェの最優先事項かよ」
ドカァ――ッ。
後ろ蹴りで難なく魔物を蹴散らしながら、ジャッカルは悪態をついた。
アテナはマルスの緊急蘇生で、どうやら一命を取り留めた様だが――。
「わぁッたよ。俺一人でお嬢さん方の相手してくらぁ」
「かたじけない――」
マルスに慇懃に一礼され、渋々と精霊コンビに立ち向かうジャッカル。
相方のレディ義姉は、どうもエスターにまるで歯が立たないとみえる。
重力を無効化されれば、戦意も喪失しよう。気持ちは痛いほど解った。
「……しゃぁねぇ。特別に今回だけ俺が遊んでやンよ」
ザッ、ザッ――。
意を決し、歩を進めるジャッカル。対する二人の少女は余裕の表情だ。
「どうする? ハイドラ様。あの男、結構手強いよ?」
「炎の使い手、……ね。エスタ。少しだけ力を貸して」
「はいよ。ちょっとだけね♪ 後で行くとこあるから」
「……増援部隊ね。……一足先に足止めしてきてね?」
「お喋りは終わったか? 残ったのぁ後は俺達だけだ」
ザッ、ザッ――。
嘯くジャッカルだが、連戦につぐ連戦による疲労で既に満身創痍――。
「へへッお嬢さん方、そろそろ決着つけよーぜ……ッ」
「ハイドラ様。こいつ結構厄介だよ。一発で決めよう」
「……わかったわ」
「一つヒントをやるよ、俺ァ今回、空から行くぜ……」
「……空? おいお前、あたしみたいに飛べるのか?」
男の口車にまんまと喰いついたフリをするエスタ。その口許が微笑う。
「その飛ぶかどうかは知らねェが、……飛燕――ッ!」
ググ、――……フッ。
低く屈んだジャッカルの姿が視界から消えた。――かに、見えた――。
「――チィッ!?」
パキキキ――……。
瞠目するジャッカル。跳躍を狙った両足底が氷の楔で地面に釘付けだ。

【映像】コピペ↓
https://videotourl.com/videos/1778571069547-bd7210eb-3ccd-4453-a541-6b217d793fa0.mp4
老獪なジャッカルの狙いを、直感的に見破った長身美女が大口を開く。
「エスタっ! ――本体は目の前だっ!」
「へっへぇ~っ。さっすがハイドラ様っ」
ヒュォ、――ゴォオオオッ!!
渦巻く氷の刃が、身動きを封じられたジャッカルの身体を弾き飛ばす。
「ぐぅぁあッ!」
――フワリ、……――ダァンッ!!
吹き飛ばされたジャッカルの姿が弧を描き、背中を地面に打ち付けた。

パン、パン――……っ。
異星の住人と魔王衆を撃退すると、二人の少女は涼し気に両手を叩く。
「終わったわね。でも、エスタ。増援がやって来るわ」
「わかってる。ハイドラ様。一足先に片付けてくるよ」

フィィィィ――……、ドゥッ!!
総身に風のマントを纏った少女の姿が、遥か上空へと飛び立っていく。
【映像】コピペ↓
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「ぅ、……ぐ、……ッ」
「大丈夫か、……四大魔王の……」
ジャッカルを気遣い労いの声をかけるマルス。負った火傷が痛々しい。
「ジャッカルだ……。へへッ、もう身体が動かねェ……」
「あぁ。御苦労だった。今は幸い女一人だ。俺が行こう」
――フィ……ン――。
仄光るマルスの手中に、神剣ファルシオンが顕現する。柄が握られた。
「いや、待て。……お前はハデス爺の介護が優先だろ?」
「……しかし、このままでは遅かれ早かれ全滅するぞ?」
焦燥に歯噛みするマルスに、ジャッカルが眼でくいくいと合図を送る。
「マルス、上から聞こえねェか……? ――援軍だッ!」
キィィイイ――……。
上部が瓦解したコンコースの上空から、鋭い飛翔音が急接近してくる。
ザッ、ザッ――。……パシャァァァ――……。
倒れ伏した魔王衆に接近するハイドラの漆黒のドレスが、激流を纏う。
「では、とっとと残党狩りを、……ん? ……ほぅ……」
――パシャァっ。
何かに勘付くと、長身美女は咄嗟に身体を濁流へと変えて直撃を躱す。

カッ、……――ドガァアッ!!
頭上から射出された一条の光線が、コンコースのフロアを焦土化した。
「サンダーだ。……遅ればせながら加勢させて貰うぞッ」
キィィィイ、――ズガガガガガ――……。
急降下する戦闘機。機銃掃射が淀んだ濁流に一気呵成に撃ち込まれた。
◇青海市街地◇
ィィィ、……――カッ!!
小雨の降りしきる夜の市街地。その一角で、真っ白なスパークが爆ぜる。
「――閃輝雷光弾(テスタメント)ッ!」
「グギャァァアアアッッ」
――バチィイッ!!
焦土と化したモンスターの残骸が、跡形もなく崩れ落ちて灰塵と化した。

ドシャァッ。――ザぁァァアアア……。
後に残るは黒炭の山。気付けば、既に多くのモンスターを討伐している。
下山して青海市街地に至るまで、疾駆術によりそう時間は要しなかった。
霊峰御巣鷹で磁気エネルギーを充填したばかりだ。体力気力も問題ない。
「……くッ」
タタタ――……。
先を急ぐ直人。頭の中に、例のメロディが悪夢の様に延々と鳴っている。
まるで呪縛の様なその甘い音楽と、夢の様な情景が、直人を蝕んでゆく。

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別のイメージが浮かんだ。学際の前夜祭だろうか。映画の試写会の様だ。
その頃音楽室では、謎の女学生が学園祭の歌のリハーサルを行っている。

【映像】コピペ↓
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ざわ、ざわ――。
ざわめく文化祭室。小さな試写会室は、既に物見の学生達で満場だった。
「試写会が始まるってよ! 主演はミス青凛のあの子だッ!」
「えぇ~っ? ディアナちゃんが主演女優ぅ? 見るぅ~っ」
「ディアナちゃんつったら、アレ、今、絶賛売り出し中の?」
パシャ――。
スマホ内蔵カメラのフラッシュがたかれる。眩しさに少女が眼を眇める。
「んもぉ。折角だから可愛く撮ってよ?」
「なぁにがディアナちゃんだ。……性格知らねーのかよ……」
パシャ――。
直人は手にスマホを持ち、主演を務めた青髪の少女の写メを撮っていた。
「きゃぁああっ! 本物のディアナちゃんが居るぅううっ!」
「きゃーーサインっ、サイン欲しいっ!」
「ぁたしもぉっ! 色紙買って来てっ!」
「……――ッ!?」
どぉおぉお――……。
ミーハーな学生達で湧き立つ文化室。少女の絶大な人気に驚愕する直人。

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「……チィッ、ンだよ……」
あの少女の面影が、まるで亡霊の様に何処までも直人に付き纏ってくる。
御巣鷹の避難用の別荘に逃げても無駄だという事は、既に痛感していた。
乗り越えるべき壁を、魂の成長の機会を、あの少女は直人に運んで来る。
「……逃げ場は何処にもねェ、……ッてか……?」
タタタ――……。
冷たい雨中を青海駅前広場に向け、ひた走る直人。覚悟は決まっていた。
何処に居てもあの少女が付き纏って来る。恐らくは、――最期の刻まで。
だったら、立ち向かい、向き合って、高い壁を乗り越え続けるしかない。
「……それが、……お前が俺に課した、……試練」
天から地上に降り立った熾天使は、現世に於いて人に試練を課すという。
個々人に課される試練が違うが、高位の魂魄ほど、より難易度は上がる。
「そうかい、お前が、……俺を救済するってか?」
――ふざけるな――ッ!!
秘めた慕情は、当惑の最中に何時しか意固地な敵対心へと変わってゆく。

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「何時かその時が来たら、お迎えに行ったげるっ」
「……――くっ!」
キィン。幻聴にも似たあの熾天使の萌え声が、直人の心中で鳴り響いた。
「……いい度胸だぜ……。眼にモノ見せてやるッ」
ギギ、ギ――……。
歯を食い縛る直人。何処にも逃げ場がないならもう立ち向かうしかない。

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