夜。外はほんの少し涼しくなった。気持ち程度に。
俺は台所で自分の夕飯を作る前に、アミに水と柔らかいキャットフードをあげる。ささみ多めの。
(自動給水機って便利なんだろうか)

アミは嬉しそうな顔をしてムチャムチャとキャットフードを食べている。おー、ごはんにお顔食べられてるぞ。
(毎回同じキャットフードを喜んで食べてくれて助かる)
と、

アミが動かなくなった。ごはんに顔を突っ込んで。
(寝た)

人間とはいろいろ複雑だ。そう思うとき、
わかりやすいアミがそばにいてくれるのをありがたく思う。
(寝ながら口動かしてる。
溺れる前に救出しなきゃ)