春と夏と秋と冬のいいところ

わたしは15歳の秋寧。
 
中学3年生になってから、春、夏が終わり秋になった。
 
木の葉は鮮やかな赤、黄色になって散っている。
 
いいところ…か…。

秋って寂しい感じがする。
 
でもわたしは、それが好き。
 
なんだか落ち着くの。
 
涼しい風がわたしの頬を撫でる。
 
乾燥してきて、涼しくて、あまりいいところがないって思っちゃう。
 
そんな事ないのに。
 
書きたいことはたくさんあるのに。
 
みんなに読まれるのが怖い。
 
だって…言い訳になるけど、人前できちんと話せないし、言いたいこと言えなかった事もある。
 
そんな事、ここで言って…書いていいのかなって。
 
そう思っていたら、大きな桜の木のある公園に来ていた。
 
何となく、木を見ていた。
 
すると感じたの。
 
なんでも書いていいよって言ってくれてる。
 
そして、ゆらゆらと落ち葉が目の前に落ちてきた。
 
それを拾って思い出した。
 
落ち葉で押し花作ったなって。
 
春菜と一緒に。
 
春菜は優しかった。
 
いつも一緒に話してくれるの。
 
夏生くんは走り回ってたし、落ち葉を繋げてでお面作ってた。
 
わたしは正直、バカだなって思った。
 
子供みたいだなって。
 
でもね、羨ましかった。
 
好きなことに夢中になれるところがすごいなって。
 
冬弥はわたし達を見守っているようだったな。
 
無愛想で初めて会った時は少し怖いと思った。
 
でもその様子には優しさが見えた。
 
いい人なんだなって。
 
わたしは本当は知ってた。
 
何書いてもこのみんなは怒らないこと。
 
みんな優しいから。

 
秋って何したっけ。
 
そうだ。
 
大きな木のある公園でホクホクのさつまいも食べた。

 
春菜 :「いただきます!あんっ。ふぁ!あつっ!」
 
秋寧 :「火傷しないようにね。あんっ…ん!おいしっ!」
 
春菜 :「ねー!ほんと美味しい!」
 
夏生 :「美味いだろ!あーん。☆○■□!&$*♭※ ‼︎」
 
冬弥 :「…なんて言ってんの?…おいし。」
 
夏生 :「熱かった。言ったのは『 一番最初にさつまいもの店見つけたの俺だから感謝しろ!』だ!」
 
冬弥 :「へぇー。」
 
夏生 :「なんだよ!なんか言えよ!」

 
あの時のさつまいもすごく美味しかった。
 
また食べたいな!

 
わたし、最近思ったんだ。
 
秋って…短いよね。
 
秋だなって感じられる季節は短いなって…。
 
桜が咲いていて、暖かくなってくる時期が春だなって思う。
 
暑くて、プールで遊んで、花火見て…夏だなって思う。
 
涼しくて、優しさもありながらなんだか寂しくてそういうのが秋なのかなって思う。
 
寒くて、雪が降って、雪だるま作って…冬だなって思う。
 
夏と冬は長く感じるし、たくさんいいところを見つけられる。
 
それに、春と秋なんてなくなっちゃう気がする。

特に秋かな。
 
でもね、わたしは知ってるよ。
 
秋のいいところ。
 
秋は新しい季節に変わるための準備をしているの。
 
冬に向けての準備。
 
涼しくなってきて、日が沈むのが早くなって…
 
その時期に、わたし達も冬に向けて準備する。
 
衣替えとか…
 
だから、新しい季節への大切な準備期間なの。

 
それとね、お月見やハロウィンがある。

 
夏生 :「トリックオアトリート!」
 
冬弥 :「あげないよ。」
 
夏生 :「なんで!?」
 
春菜 :「秋寧、トリックオアトリート!お菓子ちょうだい?」
 
秋寧 :「え…あ…。こ、これ、えっと。みんなに!良かったら…」
 
春菜 :「私も持ってきたよ!どうぞ!」
 
夏生 :「がち?いいの?2人ともありがとう!」
 
冬弥 :「…ありがとう。」

 
ハロウィンの日、みんなで冬弥の家で小さなハロウィンパーティをした。
 
冬弥はあまり乗り気じゃなさそうですこし心配だった。

でも、楽しそうだったから良かった。
 
本当に楽しかったな。

 
やっぱりわたしは、秋が好き。


《付け足し - 卒業式の日》
 
卒業式が終わった。
 
卒業したくないなんて思ってた。
 
でも、このタイムカプセルを開ける時が楽しみだと思った。
 
今日は最後にタイムカプセルの仕上げをして、埋める。
 
そして、5年後から10年後くらいの間に開ける。
 
季節は春の時に開ける。
 
5、10年後…遠い未来だなと思う。
 
きっと想像もしない未来だ。

それまで、頑張ろう。
 
そして、また4人で遊ぼうね。