風呂上がりに自室の窓を開けベランダへと出る。 スマホのアプリを起動し、通話を押して一……二コール。 『どしたの?』 耳に届く彼女の声。 「別に。ってかお前今夜もクーラー? いま涼しいぞ?」 『え、ほんと?』 声が途切れ、代わりにガラッと向かいの窓が開く。 「あ、ほんとだ」 部屋着姿の彼女が笑った。 『顔が見たかった、とは言えない』 ===============