茹だるような帰り道。 「風気持ちい〜!」 後ろから聞こえてきた声だけでドキっとした。 友達と笑いながら自転車を漕ぐ君が のんびり歩く私の横を通り抜けていく。 言葉を交わした訳でも目が合った訳でもないけれど。 微かな君の残り香と小さくなる背中だけで こんなに幸せな気持ちになるのはきっと 君が私の、 『好きな人、だから』 ===============