新学期初日の緊張を洗い流した風呂上がり。
濡れた髪をタオルで拭いながらスマホの画面を灯す。
何度目か分からない操作を指先がして
やっと手に入れた君のアカウントを表示させる。
「よっ!」とか
急に送ったら、変だよな。
送りたいけど、送れない。
画面を消してベッドへ倒れ込んだ瞬間。
スマホが震えた。


『一通目』

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