君に伝えたい”好き”がある


夕方になって急に降ってくる雨は嫌いじゃない。
「わりっ、入れて!」
背中から声がしたかと思えばすぐ隣へ君の熱が滑り込む。
「しょうがないなぁ」
口をとがらせ文句を言って、にやけ顔を必死に隠した。
ばれてない、よね?
嬉し恥ずかしい帰り道。
「傘持ってきなって言ってるのに。私いない時どうするの」


『折りたたみ傘はちょっと大きめに』

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