受験会場で恋をした。
相手は隣の席の女の子。
試験開始前に落とした消しゴムを「受験、頑張ろうね」と
小さく震えながらも微笑み手渡してくれた。
四月。隣の席に座る彼女を見つけて、運命だと思った。
始業前、彼女の消しゴムが机から転がり落ちる。
僕は咄嗟に拾って手渡し言った。
「高校、頑張ろうね!」


『隣の君に恋をする』

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