焼け落ちた4階・「光温出版」は布教組織だった
XXXX年10月25日に神田神保町の雑居ビル「三和ビルヂング」で発生した火災は、3名の尊い命を奪った悲劇として報じられた。しかし、本誌の追跡取材により、この火災の裏には、人々の金と心を貪る新興宗教団体の存在が浮かび上がってきた。
全焼したビルの4階に入居していた出版社「光温出版」。代表の箭藍 満(58)は火災により犠牲となったが、この「光温出版」は単なる出版社ではなかった。複数の元関係者の証言によると、「光温出版」は、自己啓発セミナーやスピリチュアル関連の書籍を隠れ蓑に、新興宗教団体「あたたかなひかり」の布教活動を実質的に担う「フロント企業」の役割を果たしていたというのだ。
慟哭の告白:「息子を返して」
特に深刻なのは、若者の囲い込みによる家庭崩壊だ。都内在住の主婦、A子さん(60代)は、憔悴しきった様子で本誌の取材に応じた。
「息子は三年ほど前、光温出版が開催していたという「心のカウンセリング」に参加してから、人が変わってしまいました。会社を辞めて、「あたたかなひかり」に出入りするようになり……。ある日、部屋には「ぜんぶだいじょうぶになります」という謎の書き置きだけを残して、連絡が取れなくなってしまったんです」
A子さんのように、連絡が途絶えた子どもを持つ親からの相談が、周辺の弁護士や支援団体に多数寄せられているという。彼らの行方は依然としてわかっていない。
悪質商法の実態
さらに元信者のB氏(40代)は、光温出版の「物品販売」の実態を明かした。「「まずは適切な媒介を通じてあたたかになりましょう」と言われ、水晶玉を売りつけられました。それなのに、全然だいじょうぶにならなくて、水晶玉はあたたかさを示すことはありませんでした。それを代表の箭藍に伝えると、水晶玉を奪われてしまったのです。あれがあれば私もぜんぶだいじょうぶになれたのに」
「光温出版」代表の箭藍氏は、出版業を通じて集めた若者や悩みを抱える人々に対し、金銭的な負担を強いるだけでなく、彼らの精神構造そのものに深く介入していた疑いが濃厚だ。
警視庁は火災原因を捜査しているが、この火災が単なる事故ではない可能性も浮上している。ビルとともに、新興宗教団体の悪しき秘密も灰となったのか――本誌は引き続き、その闇を追及する。
XXXX年10月25日に神田神保町の雑居ビル「三和ビルヂング」で発生した火災は、3名の尊い命を奪った悲劇として報じられた。しかし、本誌の追跡取材により、この火災の裏には、人々の金と心を貪る新興宗教団体の存在が浮かび上がってきた。
全焼したビルの4階に入居していた出版社「光温出版」。代表の箭藍 満(58)は火災により犠牲となったが、この「光温出版」は単なる出版社ではなかった。複数の元関係者の証言によると、「光温出版」は、自己啓発セミナーやスピリチュアル関連の書籍を隠れ蓑に、新興宗教団体「あたたかなひかり」の布教活動を実質的に担う「フロント企業」の役割を果たしていたというのだ。
慟哭の告白:「息子を返して」
特に深刻なのは、若者の囲い込みによる家庭崩壊だ。都内在住の主婦、A子さん(60代)は、憔悴しきった様子で本誌の取材に応じた。
「息子は三年ほど前、光温出版が開催していたという「心のカウンセリング」に参加してから、人が変わってしまいました。会社を辞めて、「あたたかなひかり」に出入りするようになり……。ある日、部屋には「ぜんぶだいじょうぶになります」という謎の書き置きだけを残して、連絡が取れなくなってしまったんです」
A子さんのように、連絡が途絶えた子どもを持つ親からの相談が、周辺の弁護士や支援団体に多数寄せられているという。彼らの行方は依然としてわかっていない。
悪質商法の実態
さらに元信者のB氏(40代)は、光温出版の「物品販売」の実態を明かした。「「まずは適切な媒介を通じてあたたかになりましょう」と言われ、水晶玉を売りつけられました。それなのに、全然だいじょうぶにならなくて、水晶玉はあたたかさを示すことはありませんでした。それを代表の箭藍に伝えると、水晶玉を奪われてしまったのです。あれがあれば私もぜんぶだいじょうぶになれたのに」
「光温出版」代表の箭藍氏は、出版業を通じて集めた若者や悩みを抱える人々に対し、金銭的な負担を強いるだけでなく、彼らの精神構造そのものに深く介入していた疑いが濃厚だ。
警視庁は火災原因を捜査しているが、この火災が単なる事故ではない可能性も浮上している。ビルとともに、新興宗教団体の悪しき秘密も灰となったのか――本誌は引き続き、その闇を追及する。



